糖尿病など生活習慣病を引き起こす原因とは
3大生活習慣病に入っていない糖尿病だが…
糖尿病は「生活習慣病」と呼ばれる病気のひとつで、生活習慣病とは文字通り日常生活の中の食生活や習慣などが大きな要因となって起きる病気です。
生活習慣病には「3大生活習慣病」と呼ばれるものがあり、それは「がん」「心疾患」「脳卒中」の3つ。
余談ですが、これらが3大生活習慣病と呼ばれる大きな要因は「死因の1~3位」だったのですが、近年は脳梗塞やくも膜下出血などの脳卒中を蹴落とし肺炎が3位になっています。
糖尿病は直ちに命に関わるような病気では事もあってか3大生活習慣病には入っていませんが、考えようによっては糖尿病などメタボリック症候群ほど生活習慣に左右される病気もなく、個人的にはメタボに関連する病気は「The生活習慣病」と感じています。
そんな生活習慣病、名前の通り生活習慣が発病の大きな要因になっているのですが、ではそれらの要因とはいったいどういったものなのでしょうか?
生活習慣病の主な要因
生活習慣病の要因・原因は多岐に渡りますが、主なものを挙げると以下のようになります。
- ■食事(偏食や過食等)
- ■運動不足
- ■喫煙
- ■飲酒
- ■過度なストレス
- ■睡眠不足
- ■不規則な生活
- ■遺伝
食事は生活習慣病を語る上で極めて重要な要素で、過度な食事の量(摂取カロリー)は肥満に直結し糖尿病や高血圧といったメタボリックシンドロームを引き起こす可能性が飛躍的に増します。(→食生活改善において重要な3つの点)
栄養バランスが偏った偏食も大きな要因で、健康な体を維持するためには様々な栄養素を広く摂取する必要があります。
運動不足はエネルギー消費量が不足しがちな上筋肉量自体も少なくなるので基礎代謝量も少なくなりがちで肥満の要因になります。
糖尿病の観点では適度な運動を取り入れる事でインスリンの感受性が上がりインスリンの効きが良くなるという効果も期待できます。(→有酸素運動がもたらす糖尿病改善効果)
タバコやお酒などの嗜好品…特に喫煙に関しては「百害あって一利なし」の言葉通り吸っていて何も良い事はなく、飲酒に関しては適量と適度な休肝日を守れば大きな悪影響はないものの、基本的には止めた方が良いでしょう。
そして体に様々な影響をもたらすストレスは現代社会において無縁ではいられないものの、職場や家庭において過度なストレスを感じていると自律神経の乱れなどによって色々な悪影響が出てきます。
とはいえ職場や家庭での環境を変えるのは簡単な事ではないので、上手なストレス解消法などを身に付けると共に、自身の意識を変え物事に対する捉え方を変化させ根本的な解決に繋がる可能性があります。
最後に不規則な生活や睡眠不足では体の生活リズムが常に狂っている状態で、自律神経の乱れはもとより食事の時間が定まらない事によって体がエネルギーを溜め込みやすい状況に陥りがちで肥満になりやすくなる可能性があります。
また、睡眠不足の状況下では膵臓からのインスリン分泌の低下や、インスリンの効き自体が悪くなる事もあるので注意が必要となります。
以上、生活習慣病の要因として挙げられる悪しき習慣を取り上げてきましたが、糖尿病や高血圧などをお持ちの方はいくつか思い当たる節があるのではないでしょうか。
生活習慣病の要因をどれだけ取り除けるかが重要
上記のように生活習慣病の原因は様々あり、中には遺伝のように自分の力ではどうにもならないものまでありますし、社会生活を続ける以上ストレスなども完全に排除する事はできず、夜勤など仕事の状況によっては不規則な生活や睡眠不足もある程度仕方のない事でしょう。
しかし、生活習慣病の原因の中でも特に大きな原因である過度なカロリー摂取や偏った食事、そして喫煙は自分の心がけ次第で劇的に改善できるものであり、ここに思い当たる節があるのであれば可能な限り改善していくべきです。
もちろん、肥満でタバコもお酒もやって…という方だからといって絶対に生活習慣病になるとは限りませんが、上記の要因に当てはまるものが多ければ多いほどそのリスクは飛躍的に高まり、それは今大丈夫だからといって明日も大丈夫とは限りません。
そして生活習慣病は一度なってしまうと完治は難しいものが多く、糖尿病はその典型でもあり一生付き合っていく必要が出てきます。
そうならないためにも、そしてすでになってしまっている場合には少しでも症状を和らげるためにも生活習慣を見直すようにして下さい。
どんな病にも言える事ですが、生活習慣病は食生活など自分の心がけ次第で発症や進行をコントロールできる病気でもあり、予防と早期の治療・対策がとにかく重要になります。
血糖値を下げダイエット効果もあるSGLT2阻害薬
これといった自覚症状がないままじわじわと血管を蝕み続ける糖尿病。それだけに健康診断などで血糖値やHbA1cの高さを指摘されても放置している人は驚くほど多く存在するのが実情。
糖尿病治療は本来であれば食事療法と運動療法を軸に、補助としてインスリン注射や経口薬を用い血糖値を正常値もしくはそれに近い数値での安定を目指します。
そうすることで体重の減少・維持と血糖値・HbA1cの効果が望めるから。しかし現実問題として食事制限や運動療法は決して楽なものではなく、またそれを一生続けなければならないという終わりなき苦行でもあります。
そういった背景に加え、受診するのが面倒くさい、行くたびに医師に「痩せなさい」と言われる…などの理由から病院から足が遠のいている人も多いのではないでしょうか。
しかし、当サイトで口を酸っぱくして述べているように、糖尿病は様々な合併症を引き起こす極めて恐ろしい病気です。血糖値が高い状況はもちろん、糖尿病リスクを高める肥満も放置するべきではありません。
もしどうしても病院に行きたくない場合は、個人輸入代行業者を通じ、日本でも処方されているSGLT2阻害薬「フォシーガ」を購入するという方法も。
SGLT2阻害薬は血液中の糖を積極的に尿と一緒に排出するという画期的な糖尿病治療薬。
従来の経口薬のように細胞内に糖を取り込むインスリンに頼ることなく血糖値を下げられるため、1日250~400kcal相当のダイエット効果があることが複数の臨床試験で実証されています。
それだけに健康な人がダイエット目的で使用する事例が後を絶たないほど。
本来であれば医療機関を受診し、適切な治療と指導を受けたうえで治療薬を処方してもらうべきところ。しかしそれができないようであれば、最低でもフォシーガなどで血糖値や体重の低減を図ってほしいと感じています。
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