生活の質を著しく低下させる3大合併症とは
様々な合併症を引き起こす糖尿病
糖尿病という病自体は膵臓の機能やインスリン抵抗性によって血液中のブドウ糖濃度が高まってしまう病気で、それ以上でもそれ以下でもありません。
血糖値が高い状態が続く病気が糖尿病であるため、糖尿病そのもので命を落としたりといった事はないものの、この病気の怖いところは血糖値が高い事によって引き起こされる様々な合併症にあります。
その合併症の種類は非常に多く心疾患や脳疾患など命に関わるものもありますが、糖尿病において最も起こりやすいといわれる3つの合併症があります。
それは「糖尿病の3大合併症」と呼ばれ非常に恐れられているものですが、具体的に3大合併症とはどういったものなのでしょうか?
糖尿病の3大合併症とはどんなもの?
糖尿病の3大合併症は高血糖状態が続く事によって起こる血管障害の代表的なもので、「糖尿病性腎症」「糖尿病性網膜症」「糖尿病性神経障害」の3つになります。
これら3つの合併症についてもう少し詳しく見ていきましょう。
■糖尿病性腎症
様々な働きをする腎臓の中でも特に重要なのが血液をろ過し尿を作る機能です。
腎臓は「糸球体」という毛細血管の集まりによって血液をろ過し毒素や老廃物を尿として排出する働きをしており、いわば“尿を作っている臓器”でもあります。
糖尿病が悪化するとドロドロの血液により動脈硬化が進行したり詰まってしまったりと毛細血管が大きなダメージを受ける事になり血液をろ過する毛細血管の集まりである糸球体が徐々に機能できなくなっていきます。
酷くなると尿を作る事がほとんどできなくなり老廃物や毒素を体外に排出する事が出来なくなる「腎不全」となり、人工透析によって血液をろ過する必要が出てきます。
■糖尿病性網膜症
糖尿病は高血糖によって毛細血管の集まりである目(眼底)の血管にダメージや詰まりをもたらし、最悪の場合失明に至ります。
中途失明の原因の1位が緑内障や白内障を抑え糖尿病による合併症の糖尿病性網膜症である事からも、糖尿病の怖さが伺えると思います。
■糖尿病性神経障害
血糖が高い状態が続くと手足などの末梢神経に障害が起き始めます。
しびれや痛みとなって手足の指から現れだす症状は徐々に中心部に広がってゆき、症状もしびれから痛みを経て徐々に感覚が無くなっていき、症状が進むと自律神経なども侵されるようになり、体温や血圧の維持が上手くできなくなったりED(勃起障害)になったりと体の調整機能が失われていきます。
手足の痛みもなくなってくるためちょっとした傷や靴擦れに気づきにくくなる事に加え、高血糖で末端への血流が悪くなっている事などから傷口から壊疽が起こり最悪の場合足の切断に至る場合も。
3大合併症の中で最も早く自覚症状が現れる事が多い。
以上が糖尿病による3大合併症の特徴となり、いずれも症状が悪化すると大変な事態が引き起こされてしまいます。
■いずれの合併症も症状が進行すると重篤な症状に
怖い3大合併症にならないために
3大合併症は数ある糖尿病の合併症の中でも代表的なもので、糖尿病を放置すれば10年程度で何かしらの3大合併症が出てくる事になるでしょう。
そしてその3大合併症の行く末は「人工透析」「失明」「足の切断」と生活の質を大きく低下させるもので、ひとつでも恐ろしい合併症は糖尿病が進行するといくつも重複する事になるでしょう。
そうならないためには早期発見早期治療がなにより大事なのですが、初期の糖尿病に自覚症状が乏しい事などから診断が遅れたり、また血糖値が高いと分かっていても放置される傾向にあり、自覚症状が現れた頃にはかなり進行している事態になりがちです。
糖尿病やその予備群は日本の全国民の6人に1人、成人に限れば4人に1人が当てはまる非常に身近な病気であると共に、非常に怖い病気である事を認識し定期的な健康診断を心がける事が必要です。
また、普段から食事に気をつけ運動を取り入れる事で糖尿病はもちろん肥満やメタボリックシンドロームをはじめとした様々な病の予防に繋がりますので、今一度生活習慣を見直してみて下さい。
血糖値を下げダイエット効果もあるSGLT2阻害薬
これといった自覚症状がないままじわじわと血管を蝕み続ける糖尿病。それだけに健康診断などで血糖値やHbA1cの高さを指摘されても放置している人は驚くほど多く存在するのが実情。
糖尿病治療は本来であれば食事療法と運動療法を軸に、補助としてインスリン注射や経口薬を用い血糖値を正常値もしくはそれに近い数値での安定を目指します。
そうすることで体重の減少・維持と血糖値・HbA1cの効果が望めるから。しかし現実問題として食事制限や運動療法は決して楽なものではなく、またそれを一生続けなければならないという終わりなき苦行でもあります。
そういった背景に加え、受診するのが面倒くさい、行くたびに医師に「痩せなさい」と言われる…などの理由から病院から足が遠のいている人も多いのではないでしょうか。
しかし、当サイトで口を酸っぱくして述べているように、糖尿病は様々な合併症を引き起こす極めて恐ろしい病気です。血糖値が高い状況はもちろん、糖尿病リスクを高める肥満も放置するべきではありません。
もしどうしても病院に行きたくない場合は、個人輸入代行業者を通じ、日本でも処方されているSGLT2阻害薬「フォシーガ」を購入するという方法も。
SGLT2阻害薬は血液中の糖を積極的に尿と一緒に排出するという画期的な糖尿病治療薬。
従来の経口薬のように細胞内に糖を取り込むインスリンに頼ることなく血糖値を下げられるため、1日250~400kcal相当のダイエット効果があることが複数の臨床試験で実証されています。
それだけに健康な人がダイエット目的で使用する事例が後を絶たないほど。
本来であれば医療機関を受診し、適切な治療と指導を受けたうえで治療薬を処方してもらうべきところ。しかしそれができないようであれば、最低でもフォシーガなどで血糖値や体重の低減を図ってほしいと感じています。
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