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糖尿病患者は肉を食べてもいいのか?


糖尿病だと肉は食べられなくなるのだろうか

糖尿病だと肉は食べられない? 食の欧米化が叫ばれる現代、肉が好きな方は多いと思われ、かくいう私も大好きです。

しかし肉は魚や野菜に比べ「体に悪い」というイメージが付きまとい、糖尿病になると肉は食べられなと思っている方もいるのではないでしょうか?

確かに肉は高たんぱくで脂質を多く含むものもありカロリーも高めになるため、カロリー制限をしている場合かなりの部分を圧迫する可能性もありますが、やっぱり肉は食べたいですよね。

ここでは糖尿病でもしっかり肉を食べるための方法や適切な種類について考えてみます。

なぜ肉は悪いというイメージがあるのか

そもそもなぜ糖尿病では肉を食べられないイメージがあるのか?

それにはいくつかの理由が考えられ、脂質が多いなど食の欧米化による悪影響のもっとも象徴的なものとして槍玉に上がっているイメージの悪さもそのひとつ。

しかし肉の悪影響は食べすぎによるもので、適量を守っている限りはたんぱく質、脂質という3大栄養素の2つを満たす優れた食材といえ、いかにも体に悪そうな「脂質」も立派な栄養素であるため摂り過ぎなければ大きな問題にはなりません。

ただ、脂質の多いばら肉やロースなどは100g程度でも豚肉で250~400kcal、牛肉に至っては400~500kcalとかなりの高カロリーで、太るというイメージと共に糖尿病食には向かないと感じさせるには十分です。

また、牛肉など赤身肉や豚バラ肉や豚ロース、ベーコンなどには「飽和脂肪酸」が多く含まれ、この飽和脂肪酸はインスリン抵抗性を生じさせ血糖値を上昇させやすく糖尿病発症や悪化の原因とされています。

肉が持つ体に悪いイメージに加え高カロリー高たんぱく高脂質のイメージも加わり、そこに飽和脂肪酸という糖尿病の引き金になりかねないものも加わり「糖尿病は肉を食べるべきではない」という印象に繋がっているのです。

■肉は食の欧米化の象徴でもあり体に悪いイメージがある程度定着している
■肉の種類によりカロリーや脂質が高く糖尿病の原因になる飽和脂肪酸も多い

1日にどのくらいの肉を食べていいの?

糖尿病の方が決められたカロリーの中で摂るべき栄養バランスというのは日本糖尿病学会で示されており、その中で炭水化物は50~60%、たんぱく質量は標準体重1kgあたり1.0~1.2gとされ、残りを脂質で摂る事を推奨しています。

単純にたんぱく質だけで考えれば標準体重が60kgのばあい1日に60gほどのたんぱく質を摂るべきとされています。

一般的な牛や豚、鶏肉は100gあたり20g前後のたんぱく質が含まれていますから、単純に肉だけからたんぱく質を摂取することを考えると1日300gも食べてよい事になります。

ただ、肉に限らず多くの食材にはたんぱく質も含まれていますから、バランスのよい食事を考えれば肉の量は1日1回100g程度が現実的になります。

ただ、この100gも肉の種類はしっかり選ばなければなりません。

■標準体重が60kgの方の場合1日60~70g程度のたんぱく質摂取が望ましい
■60gのたんぱく質は肉300g分だがバランス良い食事では100g程度が妥当

どんな肉を食べればいいのか

一口に「肉」といっても牛肉、豚肉、鶏肉から羊肉など様々なものがあり、またそれらは体の部位によってたんぱく質や脂質の量、カロリーは大きく異なります。

糖尿病である場合、インスリン抵抗性を生み出す飽和脂肪酸が多くカロリーも高い赤身肉…つまり牛肉の積極的な摂取は避けるべきで、それ以外にも豚バラ肉やロース、鶏の皮なども同様の理由で避けた方が無難です。

一方推奨されるのが豚もも肉や豚ヒレ肉、鶏のささ身やむね肉、もも肉で、これらは高たんぱく低カロリー。鶏肉に至っては皮を取り除けば100gで100kcal強程度のカロリーしかなく部位により200~500kcalある牛肉と比べると非常に低カロリー。

豚肉でもヒレ肉やもも肉は100gあたりのカロリーが200kcalを下回るため、糖尿病食はもちろんダイエット食として取り入れるならこの辺がおすすめです。

ただ、「やっぱ肉は牛に限る」と考えている方も多いでしょう。

牛肉も適度な量であれば食べてもさほど問題はありませんが、出来るだけ脂身の少ない部位を選ぶようにし、毎日食べるような事はなるべく避けてください。

■糖尿病食に適すのは鶏のささ身やむね肉、もも肉や豚ヒレ肉や豚もも肉
■鶏肉の皮は高カロリーで飽和脂肪酸も多いため食べないようにする
■牛肉は出来るだけ脂身の少ない部位を選び、頻繁に食べる事は避ける

糖尿病と肉の上手な付き合い方

食の欧米化が問題視され槍玉に上がるのが肉である事や、「肉は毒」と言い放ち肉を拒絶する一部のベジタリアンやヴィーガンの存在など、肉はとかく悪者にされがちです。

炭水化物は毒なのか」でも書きましたが、「炭水化物は毒」「肉は毒」と言い放つ人はこれらが持つメリットデメリットの「デメリット」のみをフィーチャーしたり過剰な量を食べた結果の悪影響だけを抽出して批判しているに過ぎません。

適度な量を守り部位や脂身に気を付ければ健康な方はもちろん糖尿病に方にとっても肉は筋肉や臓器を作り出す良質なたんぱく源である事は疑いようがありません。

肉好きの方の体に色々と悪影響が出るのは食べ過ぎるからであって、どんなに健康に良いとされる食材や食べ物でも食べ過ぎれば悪い面が出てくるのは当然です。

しっかりカロリー計算した上でバランスの良い食事の中に肉を取り入れる分にはまったく問題にならないので、上手に肉を取り入れ食事を楽しむようにして下さい。


血糖値を下げダイエット効果もあるSGLT2阻害薬

血糖値降下・ダイエット効果があるSGLT2阻害薬フォシーガ これといった自覚症状がないままじわじわと血管を蝕み続ける糖尿病。それだけに健康診断などで血糖値やHbA1cの高さを指摘されても放置している人は驚くほど多く存在するのが実情。

糖尿病治療は本来であれば食事療法と運動療法を軸に、補助としてインスリン注射や経口薬を用い血糖値を正常値もしくはそれに近い数値での安定を目指します。

そうすることで体重の減少・維持と血糖値・HbA1cの効果が望めるから。しかし現実問題として食事制限や運動療法は決して楽なものではなく、またそれを一生続けなければならないという終わりなき苦行でもあります。

そういった背景に加え、受診するのが面倒くさい、行くたびに医師に「痩せなさい」と言われる…などの理由から病院から足が遠のいている人も多いのではないでしょうか。

しかし、当サイトで口を酸っぱくして述べているように、糖尿病は様々な合併症を引き起こす極めて恐ろしい病気です。血糖値が高い状況はもちろん、糖尿病リスクを高める肥満も放置するべきではありません。

もしどうしても病院に行きたくない場合は、個人輸入代行業者を通じ、日本でも処方されているSGLT2阻害薬「フォシーガ」を購入するという方法も。

SGLT2阻害薬は血液中の糖を積極的に尿と一緒に排出するという画期的な糖尿病治療薬。

従来の経口薬のように細胞内に糖を取り込むインスリンに頼ることなく血糖値を下げられるため、1日250~400kcal相当のダイエット効果があることが複数の臨床試験で実証されています。

それだけに健康な人がダイエット目的で使用する事例が後を絶たないほど。

本来であれば医療機関を受診し、適切な治療と指導を受けたうえで治療薬を処方してもらうべきところ。しかしそれができないようであれば、最低でもフォシーガなどで血糖値や体重の低減を図ってほしいと感じています。

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