男性だけじゃない 女性も不感症になる糖尿病
糖尿病の性機能障害は男性だけじゃない
糖尿病がある程度進行すると合併症として神経障害が起き、それが自律神経に及ぶと男性の場合勃起障害(ED)になってしまう場合があります。
男性としてはインポテンツになってしまうのは非常に辛いことですが、勃起などしない女性から見れば「私には関係ない」と感じるかもしれません。
しかし糖尿病によって勃起障害を含む性機能障害が現れるのは何も男性のみに限った話ではなく、実は女性にも現れるのをご存知ですか?
ここではそんな糖尿病によって現れる女性の性機能障害について取り上げてみたいと思います。
なぜ女性が性機能障害になってしまうのか
女性が糖尿病によって性機能障害が起きる原因は、男性の勃起障害などと同様に3大合併症である「糖尿病性神経障害」によるものです。
神経障害が現れ自律神経に障害が出てくると男性の場合勃起障害が起きるようになり、基本的に性欲の強い男性に死刑宣告とも言えるインポテンツ(ED)というインパクトの強さからこればかりがピックアップされますが、その影には「不感症」も隠れています。
女性の場合勃起をすることがないため性機能障害とは無縁と感じがちですが、この不感症は男女問わず現れることになるのです。
しかし自律神経障害による性機能障害は不感症だけではありません。
女性の性機能障害とは
自律神経障害によって行為による感度が悪くなるのは上でも書きましたが、自律神経はホルモンバランスにも影響しており、糖尿病が進むとこれが乱れがちになってきます。
そうなってくると現れるのが「性への意識の低下」「オルガズム障害(絶頂感の欠乏)」「膣の潤滑不全」「性交痛」など、いわゆる女性性機能障害(FSD)です。
性行為自体への関心が薄れるとともに感じづらくなり、また膣の潤滑不全…いわゆる「濡れない」という状況になりがちで、それは挿入時の痛みなどに直結します。
性的な欲求の低下に加え気持ちよさやオルガズムを感じづらくなる、痛みを感じやすくなることも相まって性行為自体を苦痛と感じる場合もあり、男女の関係に悪影響をもたらす可能性があるのです。
■不感症や痛みなどから性行為自体を苦痛と感じるようになることも
糖尿病による性機能障害を防ぐために
男性にとっても女性にとってもセックスは愛を確かめあうために重要な行為であり、セックスレスが離婚理由として認められていることからもその重要性が伺えると思います。
糖尿病の進行によって性行為を苦痛と感じてしまうようになればおのずと回数も減ることに繋がり、それはパートナーである男性にとっても辛いことであり、なにより女性自身が楽しみを奪われることにもなってしまいます。
それを回避するためには糖尿病を悪化させないための血糖コントロールが何より重要になり、血糖値を低い状態に維持できれば神経障害に伴う性機能障害の改善が見込めます。
KYジェリーや威覇クリームのような潤滑剤や感度を上げる塗り薬を使うというのもひとつの手ではありますが、神経障害からくる性機能障害の根本的な解決にはならないので、こういった潤滑剤などはあくまでも「補助」と考え血糖値の改善に努めるようにして下さい。
血糖値を下げダイエット効果もあるSGLT2阻害薬
これといった自覚症状がないままじわじわと血管を蝕み続ける糖尿病。それだけに健康診断などで血糖値やHbA1cの高さを指摘されても放置している人は驚くほど多く存在するのが実情。
糖尿病治療は本来であれば食事療法と運動療法を軸に、補助としてインスリン注射や経口薬を用い血糖値を正常値もしくはそれに近い数値での安定を目指します。
そうすることで体重の減少・維持と血糖値・HbA1cの効果が望めるから。しかし現実問題として食事制限や運動療法は決して楽なものではなく、またそれを一生続けなければならないという終わりなき苦行でもあります。
そういった背景に加え、受診するのが面倒くさい、行くたびに医師に「痩せなさい」と言われる…などの理由から病院から足が遠のいている人も多いのではないでしょうか。
しかし、当サイトで口を酸っぱくして述べているように、糖尿病は様々な合併症を引き起こす極めて恐ろしい病気です。血糖値が高い状況はもちろん、糖尿病リスクを高める肥満も放置するべきではありません。
もしどうしても病院に行きたくない場合は、個人輸入代行業者を通じ、日本でも処方されているSGLT2阻害薬「フォシーガ」を購入するという方法も。
SGLT2阻害薬は血液中の糖を積極的に尿と一緒に排出するという画期的な糖尿病治療薬。
従来の経口薬のように細胞内に糖を取り込むインスリンに頼ることなく血糖値を下げられるため、1日250~400kcal相当のダイエット効果があることが複数の臨床試験で実証されています。
それだけに健康な人がダイエット目的で使用する事例が後を絶たないほど。
本来であれば医療機関を受診し、適切な治療と指導を受けたうえで治療薬を処方してもらうべきところ。しかしそれができないようであれば、最低でもフォシーガなどで血糖値や体重の低減を図ってほしいと感じています。
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