糖尿病に多く見られるインポテンツ(ED)
男性としては非常に辛い勃起障害
糖尿病になると勃起障害…つまりインポテンツ(ED)になるという話を聞いたことはありませんか?
実際、糖尿病を患う人の3割程度に勃起障害が見られるというデータもあり、糖尿病の男性にとっては他人事ではないはずです。
一方、糖尿病の女性にとっては「私には関係ない」と感じるかもしれませんが、パートナーが勃起障害になってしまうと男女の関係に影響が出る可能性がありますし、別記しますが女性の場合でも糖尿病になると不感症になったりと性機能障害が出ることもあります。(→男性だけじゃない 女性も不感症になる糖尿病)
なぜ糖尿病になるとインポテンツになってしまうのでしょうか?
糖尿病の人がインポテンツ(ED)になってしまう原因
糖尿病の人が勃起障害になってしまう原因には神経障害が深く関わっています。
糖尿病の3大合併症としてもっとも早く出る傾向にある「糖尿病性神経障害」になると末梢神経の働きが低下してきます。
男性が性的に興奮して起こる“勃起”というのは自律神経が影響しており、その中で副交感神経の働きによって勃起するのですが、糖尿病による神経障害が起こると自律神経にも障害が出はじめ徐々に勃起しにくくなってきます。
軽度のインポテンツであればセックスをすることも可能ですが、重度になるとまったく反応しなくなり性生活に大きな障害が出てきます。
以前、知り合いの女性が「旦那が糖尿病だからHできない」といった話をしていて、その時は「なんで糖尿病だとHできないんだろう?」と疑問に感じたものですが、自分に糖尿病の兆候が出てきて色々と調べていくうちに「あの時の話はこういうことだったのか」と合点がいきました。
インポテンツを引き起こす糖尿病性神経障害は悪化すると足の切断などを余儀なくされることもある怖い合併症なので、しっかりと血糖コントロールを行い神経障害を起こさないことが何より重要になります。
糖尿病による勃起障害にならないために
男性にとってインポテンツになってしまうというのはセックスできないのはもちろん、男としての威厳を奪われたような感覚に陥り、糖尿病という病気であるとはいえ非常につらいことだと思います。
セックスレスの男女が増えてきたとはいえ性生活はパートナーとの関係を良好・円滑にするために重要なものであることに変わりはなく、これが無くなってしまうと関係が悪化し最悪の場合「破局」という可能性もあります。
それを避けるためには糖尿病の予防・治療が何より重要になり、血糖値を良好にコントロールすることで勃起障害も改善も期待できるでしょう。
また、インポテンツ(ED)の治療薬として名高いバイアグラやカマグラの有効性が確認されていますので、必要に応じて使用してみるという選択肢もあります。
血糖値を下げダイエット効果もあるSGLT2阻害薬
これといった自覚症状がないままじわじわと血管を蝕み続ける糖尿病。それだけに健康診断などで血糖値やHbA1cの高さを指摘されても放置している人は驚くほど多く存在するのが実情。
糖尿病治療は本来であれば食事療法と運動療法を軸に、補助としてインスリン注射や経口薬を用い血糖値を正常値もしくはそれに近い数値での安定を目指します。
そうすることで体重の減少・維持と血糖値・HbA1cの効果が望めるから。しかし現実問題として食事制限や運動療法は決して楽なものではなく、またそれを一生続けなければならないという終わりなき苦行でもあります。
そういった背景に加え、受診するのが面倒くさい、行くたびに医師に「痩せなさい」と言われる…などの理由から病院から足が遠のいている人も多いのではないでしょうか。
しかし、当サイトで口を酸っぱくして述べているように、糖尿病は様々な合併症を引き起こす極めて恐ろしい病気です。血糖値が高い状況はもちろん、糖尿病リスクを高める肥満も放置するべきではありません。
もしどうしても病院に行きたくない場合は、個人輸入代行業者を通じ、日本でも処方されているSGLT2阻害薬「フォシーガ」を購入するという方法も。
SGLT2阻害薬は血液中の糖を積極的に尿と一緒に排出するという画期的な糖尿病治療薬。
従来の経口薬のように細胞内に糖を取り込むインスリンに頼ることなく血糖値を下げられるため、1日250~400kcal相当のダイエット効果があることが複数の臨床試験で実証されています。
それだけに健康な人がダイエット目的で使用する事例が後を絶たないほど。
本来であれば医療機関を受診し、適切な治療と指導を受けたうえで治療薬を処方してもらうべきところ。しかしそれができないようであれば、最低でもフォシーガなどで血糖値や体重の低減を図ってほしいと感じています。
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