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なぜ血糖値は高くなってしまうのか?


血糖値とはどういったものなのか?

血糖値が高くなる原因 血液中にはグルコース(ブドウ糖)が一定量含まれていて、ブドウ糖を唯一のエネルギー源とする脳の活動などに欠かせないものとなっています。

低血糖状態になってしまうと脳が正常に機能しなくなってしまうなど問題が起き、逆に高血糖だと動脈硬化や血管の詰まりなどダメージが蓄積されていってしまいます。

そのため体は血液中のブドウ糖濃度を一定の範囲内で保つように働きかけ、それが正常に行われている内は血糖値は最低でも70mg/DL、最も血糖値が高くなる食後でも140mg/DLを上回る事はほとんどありません。

ちなみにこの「血糖値」とは1dL(デシリットル)中に何㎎のブドウ糖が含まれているかを示しています。

体が正常な働きをしていれば血糖値が基準から外れる事はほとんどないものの、様々な要因が重なると血糖値が高くなってしまう場合があり、それが「糖尿病」と呼ばれますが、なぜ血糖値は高くなってしまうのでしょうか?

血糖値が高くなってしまう仕組み

健康な人であれば食事をし血糖値を上昇させる炭水化物などの糖質を多く摂っても、それに対応するだけのインスリンが膵臓から分泌され血糖値が大きく上昇する事はありませんし、逆に空腹状態が長く血糖値が下がり気味の時は肝臓に蓄えられたグリコーゲンをグルコース(ブドウ糖)に分解し血中に放出する事によって低血糖になる事を防ぎます。

正常な体内は血中のブドウ糖量を適正範囲内に保つ様々な昨日が備わっており、その中でも膵臓から分泌される「インスリン」は血中のブドウ糖を細胞に取り込むことによって血糖値を下げられる唯一のホルモンであるため極めて重要な役割を担っています。

そして血糖値が高くなる症状…つまり糖尿病は唯一血糖値を下げる事が出来るインスリンに関する何らかの問題が発生している状態を指します。

血糖値が高くなってしまう原因は大きく分けて2つあり、1つは長期間の過食などによって長い間インスリンを過度に分泌してきた膵臓が疲労しインスリンを分泌する能力が落ちてしまった場合

もう1つは内臓脂肪型肥満などによって肥大した脂肪細胞からインスリン抵抗性を高める物質が分泌されたりする事によってインスリンの感受性が低下し、インスリンの分泌量自体は問題なくても効き目が弱くなってしまう場合です。

どちらの場合においてもインスリンの量や効き目が弱まってしまうため血糖値を下げにくい状態に陥り、それが慢性的な高血糖を引き起こすのです。

■血糖値が高くなってしまう原因は大きく分けて2つ
■インスリンの量が減る、効き目が弱まる事によって血糖値は高くなる

高くなってしまった血糖値を下げるには?

膵臓の疲弊などによりインスリンの分泌が減ってしまったり、インスリン抵抗性によって効き目が弱くなってしまったために血糖値が高くなってしまうなら、それらを改善すれば血糖値は下がる事になります。

つまり膵臓の機能を回復させたり、インスリン抵抗性を弱めインスリンがきっちり効く健康な人と同じ状態を作り出せばいいわけです。

しかし…糖尿病は完治が難しい「不治の病」とも言われ、特に膵臓のインスリンを作り出すβ細胞の疲弊・死滅は不可逆的となり取り返しがつきません。

そのため進行した糖尿病の方には不足する膵臓のインスリン分泌を補うために薬やインスリン注射を行いますが、自力で改善を目指すならいくつかのポイントがあります。

■食事の糖質を制限し血糖値を上げないようにする

血糖値…血液中のブドウ糖濃度を上げるものは基本的に糖質なので、白米やパンなどの炭水化物や砂糖が多く含まれるお菓子やジュースなどの量を控える事で血糖値の上昇を抑え、またダイエット効果も望め一石二鳥です。

■インスリン注射などで外部からインスリンを取り入れ膵臓を休ませ機能を回復させる

これまでに過度な食事を繰り返してきた場合などは膵臓が疲弊しインスリンを分泌する能力が落ちている可能性がありますから、一時的にインスリン注射を取り入れ外部からインスリンを補う事で膵臓を休ませ機能を回復できる可能性があります。

ただし、一度弱まってしまった膵臓の機能を完全に回復させる事はほぼ不可能で、初期の状態ならある程度の回復は見込めるものの、それなりに糖尿病が進行している場合はほとんど回復を望めない事も多くなります。

■ダイエットで脂肪細胞から分泌されるインスリン抵抗性を高める物質を減らす

これは上記の糖質制限にも繋がるものですが、男性に多い内臓脂肪型肥満は特に肥大した脂肪細胞から「腫瘍壊死因子アルファ(TNF-α)」や「遊離脂肪酸」など分泌されインスリン抵抗性が高まるため、糖質制限を行う事でダイエットと血糖値上昇の双方を期待できます。(→肥満の糖尿病リスクは太ってない人の5倍!

■有酸素運動を取り入れインスリンの感受性を高める

有酸素運動は筋肉量を増やしエネルギーを消費しやすい体を作ってくれ、同時に継続的に有酸素運動を取り入れる事でインスリンの感受性が高まりインスリンの効きがよくなります。(→有酸素運動がもたらす高い糖尿病改善効果

食事と運動は糖尿病治療・予防の基本になりますので上手に取り入れるようにして下さい。

■膵臓の機能は一度落ちてしまうと完全に回復する事はない
■糖尿病治療・予防は食事と運動が基本となる

血糖値が高くなってしまう理由のまとめ・総評

ここまで血糖値が上昇してしまう理由や簡単な治療・予防法について取り上げてきましたが、いかがだったでしょうか?

血糖値の上昇に関してはインスリンがしっかり働いているかどうかにかかっています。

肥大した脂肪細胞から分泌されるインスリン抵抗性を高める物質に関してはダイエットを行うと共に有酸素運動を取り入れる事でかなりの改善を図れるものの、それまでの暴飲暴食で弱ってしまった膵臓の機能の回復はあまり望めません。

疲弊させてしまうと取り返しの付かない膵臓の機能を守るためには少しでも早く対策に乗り出すべきで、そのためには定期的な血糖値のチェックと、異常があった場合の早期治療が何より重要になります。

糖尿病は完治しない非常に怖い病気である事を認識し、早期発見早期治療を心がけるようにして下さい。


血糖値を下げダイエット効果もあるSGLT2阻害薬

血糖値降下・ダイエット効果があるSGLT2阻害薬フォシーガ これといった自覚症状がないままじわじわと血管を蝕み続ける糖尿病。それだけに健康診断などで血糖値やHbA1cの高さを指摘されても放置している人は驚くほど多く存在するのが実情。

糖尿病治療は本来であれば食事療法と運動療法を軸に、補助としてインスリン注射や経口薬を用い血糖値を正常値もしくはそれに近い数値での安定を目指します。

そうすることで体重の減少・維持と血糖値・HbA1cの効果が望めるから。しかし現実問題として食事制限や運動療法は決して楽なものではなく、またそれを一生続けなければならないという終わりなき苦行でもあります。

そういった背景に加え、受診するのが面倒くさい、行くたびに医師に「痩せなさい」と言われる…などの理由から病院から足が遠のいている人も多いのではないでしょうか。

しかし、当サイトで口を酸っぱくして述べているように、糖尿病は様々な合併症を引き起こす極めて恐ろしい病気です。血糖値が高い状況はもちろん、糖尿病リスクを高める肥満も放置するべきではありません。

もしどうしても病院に行きたくない場合は、個人輸入代行業者を通じ、日本でも処方されているSGLT2阻害薬「フォシーガ」を購入するという方法も。

SGLT2阻害薬は血液中の糖を積極的に尿と一緒に排出するという画期的な糖尿病治療薬。

従来の経口薬のように細胞内に糖を取り込むインスリンに頼ることなく血糖値を下げられるため、1日250~400kcal相当のダイエット効果があることが複数の臨床試験で実証されています。

それだけに健康な人がダイエット目的で使用する事例が後を絶たないほど。

本来であれば医療機関を受診し、適切な治療と指導を受けたうえで治療薬を処方してもらうべきところ。しかしそれができないようであれば、最低でもフォシーガなどで血糖値や体重の低減を図ってほしいと感じています。

SGLT2阻害薬フォシーガの詳細

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