有酸素運動がもたらす高い糖尿病改善効果
ウォーキングなど有酸素運動の効果は絶大
糖尿病の治療や血糖値のコントロールにおいて摂取カロリーや栄養バランスを決める食事の改善は重要な要素。
しかし糖尿病においてはエネルギーを消費する事も同じくらい重要で、そのために適度な運動を取り入れる事は非常に効果的です。
運動は大きく分けて筋力トレーニングや短距離ダッシュのように瞬間的に大きな力を使う「無酸素運動」と、ウォーキングや軽いジョギングなど酸素を取り入れながら全身を動かす「有酸素運動」の2つがあり、このうち糖尿病に大きな効果があるのは有酸素運動になります。
この有酸素運動は血糖値の低下のみならず様々なメリットがありますので、それらを紹介し有酸素運動の素晴らしさを知ってもらいたいと思います。
有酸素運動にはどういった効果があるのか
有酸素運動を食後30分~1時間に始めると、血液中のブドウ糖を消費し食事で上昇した血糖値を効率的に下げる事ができます。
特に重要なのは中長期的に有酸素運動を生活に取り入れることで、それによって筋力量が増え、基礎代謝の上昇によりエネルギーを消費しやすい体になります。
その中でも特に注目すべき点は、継続的に有酸素運動を行うとインスリンの感受性が上がる事で、血中のインスリン量が変わらなくても運動しない場合と比べ明らかにインスリンの効きが良くなる事がデータで示されています。
完治は困難と言われ根本的な治療法に乏しい糖尿病を改善・治療する上でこれは数少ない自力で根本的な改善を図れる非常に重要なものとなるでしょう。
有酸素運動はエネルギー消費量が増えるため糖尿病はもちろん他の生活習慣病やメタボリック症候群改善にも役立ち、また適度な運動はストレス解消にもなるという1石で3鳥にも4鳥にもなる素晴らしいものなのです。
■運動は糖尿病のみならず様々な面で体に良い影響を与える
ウォーキングかジョギングか
代表的な有酸素運動といえばウォーキングやジョギング。
「ウォーキングの方が楽そうだけどジョギングの方が運動している感があるし、カロリーも消費しそうだからどっちにするべきなのか…」
そう考える方もいらっしゃるかもしれませんが、基本的にジョギングなどの強い運動はする必要がなくウォーキングで十分といえます。
というのも、ジョギングはウォーキングと同じ時間行えば確かに消費カロリーが大きく筋力アップにも繋がるものの、体への負担も大きく、継続的に行う必要がある運動を「辛い」と感じてしまっては長続きしないからです。
街中でたまに明らかに運動慣れしていない太り気味の方が必死に走っているのを見かけますが、内心「こんな無理をして、この人はきっとすぐに運動をやめてしまうんだろうな」と思いながら見ています。
生活習慣病を改善するための有酸素運動は習慣的に続ける必要があるので、無理をしない事が何より重要なのです。
■無理をする必要はないがしっかり継続する事が重要
ウォーキングはどうやって行えばいいのか?
ただ歩くだけでも効果のあるウォーキングですが、以下の事に気を付け心がけるとその効果はさらに高まります。
- ■1日30分~1時間ほどウォーキングする
- ■腕を上げしっかり振って歩く
- ■しっかり前を見て背筋を伸ばす
- ■可能であれば少し早歩き気味で歩く
ウォーキングする時間に関しては1日30分以上行うとしっかりとした効果が見込め、連続で30分歩くのが辛い場合は1日の中で10分のウォーキングを3回行っても同様の効果が得られます。
歩く姿勢は前を見据え背筋を伸ばす事で姿勢の改善にも繋がり、腕を上げてしっかり振ればより全身の筋肉を使う事に繋がり消費カロリーも有意に上昇しますし、歩くスピードは無理にならない程度に気持ち速め、リズミカルかつテンポ良くに歩くよう心がけてください。
ただし、有酸素運動は継続が大事なので辛いと感じない程度に抑えることも必要です。
■腕をしっかり振り早歩きにすると消費エネルギーは大幅に上昇する
運動は可能であればパートナーや友達と
継続して続ける事が重要となる有酸素運動ですが、一人で行うとどうしても億劫になりがちなので、出来れば旦那様や奥様、もしくは友達などを誘い複数人で行うようにすると続けやすくなります。
糖尿病でない方でもウォーキングは生活習慣病の予防や運動不足の解消、筋力の維持に大きな効果がありますので、身近な方をぜひ誘ってみて下さい。
食生活を見直し有酸素運動を生活に取り入れることで血糖値を正常範囲内に抑える事は十分に可能で、これらを継続できれば糖尿病でない方と遜色ないほど健康的な生活が送れるでしょう。
食事と運動、血糖値コントロールはこの両輪で成り立つといっても過言ではないので、上手に生活に取り入れてみて下さい。
血糖値を下げダイエット効果もあるSGLT2阻害薬
これといった自覚症状がないままじわじわと血管を蝕み続ける糖尿病。それだけに健康診断などで血糖値やHbA1cの高さを指摘されても放置している人は驚くほど多く存在するのが実情。
糖尿病治療は本来であれば食事療法と運動療法を軸に、補助としてインスリン注射や経口薬を用い血糖値を正常値もしくはそれに近い数値での安定を目指します。
そうすることで体重の減少・維持と血糖値・HbA1cの効果が望めるから。しかし現実問題として食事制限や運動療法は決して楽なものではなく、またそれを一生続けなければならないという終わりなき苦行でもあります。
そういった背景に加え、受診するのが面倒くさい、行くたびに医師に「痩せなさい」と言われる…などの理由から病院から足が遠のいている人も多いのではないでしょうか。
しかし、当サイトで口を酸っぱくして述べているように、糖尿病は様々な合併症を引き起こす極めて恐ろしい病気です。血糖値が高い状況はもちろん、糖尿病リスクを高める肥満も放置するべきではありません。
もしどうしても病院に行きたくない場合は、個人輸入代行業者を通じ、日本でも処方されているSGLT2阻害薬「フォシーガ」を購入するという方法も。
SGLT2阻害薬は血液中の糖を積極的に尿と一緒に排出するという画期的な糖尿病治療薬。
従来の経口薬のように細胞内に糖を取り込むインスリンに頼ることなく血糖値を下げられるため、1日250~400kcal相当のダイエット効果があることが複数の臨床試験で実証されています。
それだけに健康な人がダイエット目的で使用する事例が後を絶たないほど。
本来であれば医療機関を受診し、適切な治療と指導を受けたうえで治療薬を処方してもらうべきところ。しかしそれができないようであれば、最低でもフォシーガなどで血糖値や体重の低減を図ってほしいと感じています。
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