糖尿病によって引き起こされる合併症の数々
3大合併症だけではない高血糖の恐怖
血糖値の高い状態が続けば糖尿病と診断される可能性が高いのは皆さんご存知だと思います。
そしてその糖尿病による高血糖によって引き起こされる症状といえば3大合併症、つまり…
- ■糖尿病性腎症
- ■糖尿病性網膜症
- ■糖尿病性神経障害
この3つが広く知られています。
糖尿病の恐怖はこれらの合併症にあると言っても過言ではないものの、高血糖による合併症はこれだけに留まるものではありません。
ここでは広く周知されている3大合併症ではなく、命に関わる心疾患や脳疾患をはじめとし、あまり日の目を見ないそれ以外の合併症なども見てみましょう。
命に関わる糖尿病の合併症
日本の死因の上位3つは長らく…
- ■1位 がん
- ■2位 心疾患
- ■3位 脳卒中
…となっていましたが、近年は3位の脳卒中を抜いて肺炎が第3位になっており、実はこれらの病気の内1位のがん以外は糖尿病とも密接に関わっているのです。
糖尿病は高い血糖値によって血管を蝕む病気で、血管内にコレステロールなどが蓄積したり脆くなったりといった動脈硬化を引き起こし、進行した糖尿病では血管は非常に詰まりやすい状況になっています。
狭くなった血管に何かしらの原因で血栓ができる、もしくはどこかでできた血栓が飛んでくると血管が詰まってしまい、それが脳血管で起きれば「脳梗塞」、冠動脈で起きれば「心筋梗塞」となり最悪の場合死に至ります。
糖尿病患者は血管が繰り返し損傷を受け、そこにLDLコレステロールなどが蓄積してプラークとなり血管を狭めてしまう「アテローム性動脈硬化」を引き起こし、これが脳梗塞や心筋梗塞の大きな要因になっている事が分かっています。
また、高血糖状態では免疫力が低下するため死因第3位となった肺炎にかかりやすくなる上、血流の悪さから回復が遅れ重症化するリスクが高まります。
がんを除く死因上位の病気のリスクが数倍に高まる糖尿病は「影の死因第1位」と唱える専門家もいるほど怖い病気なのです。
■様々な合併症を引き起こす糖尿病は死因第1位という説も
その他糖尿病の合併症
糖尿病は高血糖により血管に大きなダメージを与える病気であるため、生命維持にとって重要な役割を果たす血が滞ったり行き渡りづらくなったりする事により、極論では体のすべての部位にとって悪いと言う事が出来るかもしれません。
3大合併症の1つである糖尿病性網膜症以外にも白内障や緑内障といった失明の恐れがある病気にかかりやすくなったりますし、糖尿病患者は認知症にかかりやすい事が分かってきています。
糖尿病は歯周病とも深い関わりがあり、糖尿病による免疫力低下で歯周病にかかりやすくなる上に歯肉の毛細血管に血液が循環しづらいため悪化しがち。
怖いのはそうやって悪化した歯周病から歯周病菌が全身に回り、それがインスリン抵抗性となって血糖値を上昇させるという悪循環を引き起こす可能性があるという事です。
その他、糖尿病にかかり高血糖である方は傷の治りが悪い「創傷治癒遅延」という状態になります。
これは傷が治るために必要な血流が不足する事やヘモグロビンがブドウ糖と結びついてしまう事によって酸素が行き渡らない事や新陳代謝が行われにくい事などが原因となっており、大きな手術時などは細心の注意が必要になります。
このように3大合併症のみならず全身で様々な合併症を引き起こす糖尿病。
これらの合併症は生活の質を大きく落とす事はもちろん確実に寿命を縮めますので、そうならないためにも早期発見早期治療を心がけてください。
血糖値を下げダイエット効果もあるSGLT2阻害薬
これといった自覚症状がないままじわじわと血管を蝕み続ける糖尿病。それだけに健康診断などで血糖値やHbA1cの高さを指摘されても放置している人は驚くほど多く存在するのが実情。
糖尿病治療は本来であれば食事療法と運動療法を軸に、補助としてインスリン注射や経口薬を用い血糖値を正常値もしくはそれに近い数値での安定を目指します。
そうすることで体重の減少・維持と血糖値・HbA1cの効果が望めるから。しかし現実問題として食事制限や運動療法は決して楽なものではなく、またそれを一生続けなければならないという終わりなき苦行でもあります。
そういった背景に加え、受診するのが面倒くさい、行くたびに医師に「痩せなさい」と言われる…などの理由から病院から足が遠のいている人も多いのではないでしょうか。
しかし、当サイトで口を酸っぱくして述べているように、糖尿病は様々な合併症を引き起こす極めて恐ろしい病気です。血糖値が高い状況はもちろん、糖尿病リスクを高める肥満も放置するべきではありません。
もしどうしても病院に行きたくない場合は、個人輸入代行業者を通じ、日本でも処方されているSGLT2阻害薬「フォシーガ」を購入するという方法も。
SGLT2阻害薬は血液中の糖を積極的に尿と一緒に排出するという画期的な糖尿病治療薬。
従来の経口薬のように細胞内に糖を取り込むインスリンに頼ることなく血糖値を下げられるため、1日250~400kcal相当のダイエット効果があることが複数の臨床試験で実証されています。
それだけに健康な人がダイエット目的で使用する事例が後を絶たないほど。
本来であれば医療機関を受診し、適切な治療と指導を受けたうえで治療薬を処方してもらうべきところ。しかしそれができないようであれば、最低でもフォシーガなどで血糖値や体重の低減を図ってほしいと感じています。
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