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糖尿病を引き起こすメタボリックシンドローム


  馬鹿にできないメタボリック症候群

糖尿病とメタボリック症候群 「メタボリックシンドローム(メタボリック症候群)」をご存知ですか?

比較的新しい言葉ですが様々な場面で周知が図られたため、メタボリックシンドロームという言葉を知らない人はほとんどいなでしょう。

しかし言葉は知っていてもその意味までは知らないという方も一定数いると思われ、「メタボ=デブ」と思っている人も多いのではないでしょうか?

しかしメタボリック症候群には明確な基準があり、肥満なだけではメタボとは呼びません。

健康な肥満はただのデブだ

というわけで、具体的にメタボリックシンドロームとはどういったもので、当サイトのテーマ「糖尿病」とどういった繋がりがあるのかを見ていきたいと思います。

  メタボリックシンドロームってどんなもの?

メタボリックシンドロームは直訳すると「メタボリック(代謝異常)」「シンドローム(症候群)」…つまり代謝異常症候群となります。

メタボに関連する高血圧・高血糖・脂質異常(高脂血症)はすべて動脈硬化を引き起こす大きな要因なのですが、これらが複合する事によって動脈硬化はより促進され心疾患など血管の疾患にかかるリスクが急激に増大します。

そして高血圧や高血糖などのリスクを飛躍的に高めるのが内臓脂肪型肥満であり、この事から肥満でありなおかつ高血糖や高血圧などの異常が2つ以上ある方を注意喚起の意味合いも込めてメタボリックシンドロームと定義するようになりました。

メタボに伴う異常はすべて血管疾患に繋がり心疾患や脳卒中に代表される血管疾患を引き起こすリスクを高め、当サイトのテーマでもある糖尿病も血管に大きなダメージを与える典型的な病気で、その合併症の怖さは筆舌に尽くしがたいものがあります。

メタボと診断されてからでは治療は困難を極めますので、予防が非常に重要になります。

■メタボに伴う異常はすべて血管疾患に繋がる
■高血糖や高血圧は治療が難しいため予防が何より大事になる

  メタボリックシンドロームの定義

メタボリックシンドロームの診断基準は「日本肥満学会」なる団体が2005年に策定し、その詳細は以下のようになっています。

診断基準
腹囲 男性85cm以上/女性90cm以上
中性脂肪

HDLコレステロール
トリグリセリド150mg/dl
かつ/または
HDLコレステロールmg/dl未満
血圧 収縮期血圧(上の血圧)130mmHg以上
かつ/または
拡張期血圧(下の血圧)85mmHg以上
血糖値 空腹時血糖110mg/dl以上
または
HbA1c(NGSP値)6.0%以上

この数値の内腹囲が基準値をオーバーしている事を必須項目に中性脂肪や血圧、血糖値の内2つ以上が基準値をオーバーしているとメタボリックシンドロームと診断されます。

つまり、内臓脂肪型肥満である上に高血圧、高血糖、高脂血症のうち2つの疑いがある場合をメタボリックシンドロームと呼び、肥満でも1つしか当てはまらない場合などはメタボとは診断されません。

そして誰もが疑問に感じるであろう「なぜ身長がありガッチリしている男性のほうが腹囲の基準が厳しいのか?」という点に関しては世界的に見ても異様と言わざるを得ず、国際糖尿病連合では日本人の腹囲基準を「男性90cm以上、女性80cm以上」としています。

それを分かっていながら「男性85cm以上、女性90cm以上」の基準を策定した日本肥満学会およびそれをいまだ貫いている日本の関連団体が患者目線に立っていない、現実を見ていないのは明らかで、“無能”という言葉がしっくりきます。

■メタボの診断基準は腹囲を必須項目に他の項目2つ以上に当てはまる事
■日本の腹囲基準は国際的にも現実的にも的外れ

  メタボリックシンドロームにならないために

「メタボ」という言葉はデップリ太っている人の事を指す言葉として市民権を得ている感がありますが、本当の意味でのメタボリックシンドロームは非常に怖いものです。

メタボを放っておけば高確率で糖尿病に発展し、それは合併症を伴いながら急速に血管を老化させ、場合によっては一瞬で命を奪い去ります。

それを回避するためにはとにもかくにも肥満の改善が必須で、肥満を改善するために食事療法や運動療法を取り入れれば高血圧・糖尿病・高脂血症すべてにおいて非常に有効な治療、予防になります

今太っていない方であれば、適切な生活習慣と食事、そして適度な運動を取り入れ肥満とは無縁の生活を送る事が重要になります。

私の知人にもメタボの人間が数人おり一向に改善の兆しが見えませんが、そういった方々に共通するのは「今良ければいい」という考え方で、放置する事による5年後10年後の悲惨な末路を見ようとしません。

当サイトを見てくださっている方は、これを参考にし将来をしっかり見据え、ご自分のため、ご家族のためにも治療・予防を心がけるようにして下さい。


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