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静かに忍び寄る隠れ糖尿病の恐怖


  高血糖は必ずしも検査で発覚するとは限らない

隠れ糖尿病の恐怖 毎年のように職場や市区町村での健康診断で血液検査を受け、血糖値もHbA1cも正常範囲内だから糖尿病とは無縁だとは思っていませんか?

一般的に糖尿病にかかっている人は健康な人に比べ1日を通して血糖値が高い場合が多いものの、中には食後のみ急激に血糖値が跳ね上がり、そして緩やかに正常値に戻る「隠れ糖尿病(食後高血糖)」というものがあります。

近年はテレビや雑誌などで頻繁に取り上げられ「糖尿病スパイク(グルコーススパイク)」とも呼ばれることもあり、その言葉を聞いた事があるという方も多いのではないでしょうか。

それでなくても糖尿病は自覚症状が出づらく、その上検査でも異常が出ないとなればその発見は簡単ではないものの、だからといって放置しておくと合併症や動脈硬化が進み糖尿病へと進行する怖いものでもあります。

  隠れ糖尿病(食後高血糖)とはどういうものなのか?

糖尿病患者の場合、膵臓から分泌されるインスリンの量が少ない、またはインスリン抵抗性によってインスリン自体の効きが弱まっている事によって血糖値を上手く下げる事ができず血糖値が高い状態が続きます。

一方、隠れ糖尿病の場合、健康な人に比べ「インスリンの分泌・効きが若干弱い」程度なので、空腹時の血糖値は正常の範囲に収まっている事が多く、そのため採血などの空腹時血糖では異常が見つかりません。

しかしインスリンの効果・分泌が弱いため食後は健康な方に比べ血糖値が跳ね上がりやすく、また血糖値の減少も緩やかであるため下図のように血管は長く高血糖に晒される事になります。

隠れ糖尿病の血糖値推移

高血糖である時間が長ければ長いほど血管に与えるダメージは大きくなり、また自覚症状はもちろん検査ですら発見できないため改善する事なく静かに、しかし確実に症状は進行していく事になります。

■隠れ糖尿病は空腹の血糖値こそ正常であるものの食後に跳ね上がる
■食後の血糖値の減少も穏やかであるため高血糖に長時間晒される

  隠れ糖尿病を発見するには

健康診断などで行われる採血での空腹時血糖値の検査では隠れ糖尿病を見つけ出すのは困難と言わざるを得ません。

過去1~2ヶ月間の平均血糖値を示すHbA1cであれば空腹時血糖値に比べ見つけやすくはなるものの、ヘモグロビンA1cですら正常値に納まっている隠れ糖尿病の方は意外に多いのが実情です。

そんな一般的な健康診断で用いられる検査では発見が難しいものの、ブドウ糖負荷試験という検査方法を用いればほぼ確実に見つけ出す事ができます。

ブドウ糖負荷試験は空腹時に75gのブドウ糖が入った水を飲み2時間後の血糖値を測るというもので、この方法であれば食後に血糖値が大きく上昇する、あるいは血糖値の減少が遅いという状況をつぶさに確認できるのです。

ただ、一般的にブドウ糖負荷試験は糖尿病の疑いがある人が病状をしっかり確認するために受ける検査で、自覚症状がなく血液検査の数値に異常がない方がわざわざこの試験を受けようと思う事は少ないのが実情でもあります。

また、市販されている血糖値測定器を用い自分自身できめ細かい測定を行う事で隠れ糖尿病を発見する事が出来るものの、やはりこちらもブドウ糖負荷試験同様に健康な人がわざわざ行うというのは非現実的と言わざるを得ません。

だからこその「隠れ糖尿病」なのかもしれませんが…

発見するのが難しいのであれば、普段から糖尿病や生活習慣病になりにくい健康的な生活を送る事が最も重要かつ現実的と考えられますので、普段から栄養バランスの取れた食事と適度な運動を心がけるようにして下さい。


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