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こんな自覚症状が表れたら危険のサイン


目立った自覚症状のない糖尿病

糖尿病のサイン 糖尿病は悪化すると非常に怖い病気ではあるものの、一方これといった自覚症状が無いまま症状が悪化していく「サイレントキラー」と呼ばれる病気でもあります。

それは裏を返せば「自覚症状が出だしたらかなり進行している状態」ともいえるため、定期的な検査によって血糖値やHbA1cの数値を注視し、その兆候があれば早期に治療・対策していく必要があります。

とはいえ、自営業の方やパート勤務など会社から定期的な健康診断を強制されるような状況にない人は何年も検査を受けていないという方も多いのではないでしょうか。

本来であれば健診による早期発見が望ましいものの、それができなかった方に向け、糖尿病の自覚症状がどういったものなのかを知っていただき少しでも早く病気を認識し治療を始めてもらえれば幸いです。

糖尿病の自覚症状はどの段階で表れる?

どんな病気でも早期発見・早期治療が基本であり、そのためには定期的な健診や初期症状を見逃さない事が重要になりますが、糖尿病の初期症状とはどういったものなのか?

実は初期症状…ほとんど無いんです。

健康な方であれば食後のピークの血糖値でもせいぜい140mg/dLくらい。これが糖尿病の方になると軽度でも食後には200mg/dLくらいまで簡単に上がってしまうのですが、それはあくまでもピーク時の数値でありすぐに下がっていくので、この程度の血糖値では目に見えた自覚症状は表れないのです。

これがさらに悪化し空腹時血糖値…つまり四六時中200mg/dLを超え食後は300、400mg/dLとなるような進行した糖尿病になってやっと自覚症状が表れだします。

何か少し調子が悪いなと思って病院に行ったら血糖値が300も400もあって「即入院」を言い渡される場合もあり、当然ながらこの状況は糖尿病がそれなりに進行していると言わざるを得ません。

場合によっては即入院レベルでも自覚症状がまったくない事もありますから、糖尿病の早期発見は自覚症状で見極めるのではなく定期的に検査を受ける事が何より重要になります。

■初期の糖尿病ではこれといった自覚症状はない
■自覚症状が表れだすのはある程度進行した証

糖尿病の自覚症状とはどういったものか

自覚症状での早期発見が難しい糖尿病ですが、ある程度進行した時に表れる自覚症状とはどういったものなのか、一つひとつ簡単に見て行きます。

■喉が異常に渇く・頻尿

高血糖になると血液が砂糖水のようにドロドロになるため体が「水分が足りない」と認識し喉がやたらと渇くようになります。(→高血糖によって起こる喉の渇きや頻尿

しかし実際に水分が足りていないわけではないので、すぐに尿として排出されてしまいますし、飲み物を取ったからといって血糖値が下がるわけでもないので喉の渇きは改善されず、飲んでは出し飲んでは出し…を繰り返します。

■食べる量や運動量が変わっていないのに痩せる

糖尿病が進行するとインスリンによって糖が取り込みづらい状況に陥るため、糖が血液中に留まり高血糖になる一方、エネルギーとして取り込まれる量が少ないため太りづらくなり、運動量や食事量が変わっていないのにどんどん痩せていく事になります。

食べても痩せる」という状況になるとかなり症状は進行していると見てよいでしょう。

■疲れやすい・だるい

進行した糖尿病では食べても痩せていくのと同様に、エネルギーが上手く取り込まれないため疲れやだるさといった症状で表れます。

これらはインスリンの分泌がかなり少ない、もしくは効きがかなり弱い状態であると推測され、決して初期症状などではないため早期の治療が必要になります。

■喉の異常な渇きや頻尿は典型的な糖尿病のサイン
■食べても痩せる、だるさや疲れが取れない場合かなり進行している恐れも

忍び寄る合併症の恐怖

喉の渇きや頻尿、痩せるといった自覚症状が表れる頃には血糖値は常時200mg/DLを超えていたりとそれなりに進行している糖尿病ですが、場合によってはそういった自覚症状を認識せずに合併症まで引きこしてしまう事があります。

糖尿病の合併症の中でも「3大合併症」と呼ばれる糖尿病性網膜症・糖尿病性腎症・糖尿病性神経障害が表れる頃には症状は重度となっており、一刻の猶予も許しません。

喉の渇きなどの自覚症状を飛び越え合併症まで進んでしまった場合の自覚症状の内、最も出やすいとされるのが糖尿病性神経障害からくる足のしびれです。

これは一般的に「しびれ」と言われていますが、その症状は様々で一般的にはピリピリやジンジンといったしびれや痛みがある場合が多いものの、症状が進むと感覚が鈍くなって痛みを感じなくなってきます。

多くの場合合併症の自覚症状は糖尿病神経障害による足のしびれから出てきますが、人によっては目が見えづらくなったり視野が欠損したりする糖尿病性網膜症の症状がいきなり出てくる場合もあります。

どこかの会社に雇用されていれば毎年健康診断があるでしょうから、糖尿病に気が付かないまま数年も放置なんて事は考えづらいものの、仕事に就いていない専業主婦の方や自営業を営む方などはついつい健診を先延ばしにしがちで、いつのまにか自覚症状が出るまで糖尿病が悪化している…なんて事も。

会社に属さない方でも市区町村の健康診断を格安で受けられますから、出来る限り毎年受けるようにしご自分の健康状態を常にチェックするようにすれば糖尿病も初期の段階で発見できるはずです。

3大合併症は糖尿病を発症してから治療を行わず高血糖状態が続くと10年ほどで表れだしますが、これは裏を返せば定期的に健康診断を受け、しっかりと対応・治療すればそれほど怖くない病気という考え方もできるので、自覚症状が表れる前に必ず健診を受けるようにして下さい。


血糖値を下げダイエット効果もあるSGLT2阻害薬

血糖値降下・ダイエット効果があるSGLT2阻害薬フォシーガ これといった自覚症状がないままじわじわと血管を蝕み続ける糖尿病。それだけに健康診断などで血糖値やHbA1cの高さを指摘されても放置している人は驚くほど多く存在するのが実情。

糖尿病治療は本来であれば食事療法と運動療法を軸に、補助としてインスリン注射や経口薬を用い血糖値を正常値もしくはそれに近い数値での安定を目指します。

そうすることで体重の減少・維持と血糖値・HbA1cの効果が望めるから。しかし現実問題として食事制限や運動療法は決して楽なものではなく、またそれを一生続けなければならないという終わりなき苦行でもあります。

そういった背景に加え、受診するのが面倒くさい、行くたびに医師に「痩せなさい」と言われる…などの理由から病院から足が遠のいている人も多いのではないでしょうか。

しかし、当サイトで口を酸っぱくして述べているように、糖尿病は様々な合併症を引き起こす極めて恐ろしい病気です。血糖値が高い状況はもちろん、糖尿病リスクを高める肥満も放置するべきではありません。

もしどうしても病院に行きたくない場合は、個人輸入代行業者を通じ、日本でも処方されているSGLT2阻害薬「フォシーガ」を購入するという方法も。

SGLT2阻害薬は血液中の糖を積極的に尿と一緒に排出するという画期的な糖尿病治療薬。

従来の経口薬のように細胞内に糖を取り込むインスリンに頼ることなく血糖値を下げられるため、1日250~400kcal相当のダイエット効果があることが複数の臨床試験で実証されています。

それだけに健康な人がダイエット目的で使用する事例が後を絶たないほど。

本来であれば医療機関を受診し、適切な治療と指導を受けたうえで治療薬を処方してもらうべきところ。しかしそれができないようであれば、最低でもフォシーガなどで血糖値や体重の低減を図ってほしいと感じています。

SGLT2阻害薬フォシーガの詳細

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