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糖尿病になると傷が治りにくいのは何故か


  合併症だけじゃない糖尿病の怖さ

糖尿病は傷が治りにくい 糖尿病はある程度進行しないと自覚症状がないため、ついつい放置しがちですが、放っておくと様々な合併症を引き起こす非常に怖い病気でもあります。

そんな糖尿病の怖さの象徴でもある3大合併症は進行すると失明や人工透析、足の切断など生活の質に大きな影響を及ぼす事で知られていますが、糖尿病は端的に言えば「血管の病気」となりますので、3大合併症意外にも様々な症状が出てきます。

糖尿病の様々な症状の中のひとつに「傷が治りにくい」というものがありますが、ちょっとした小さい傷は日常的に付くもので、それが治りづらいというのはちょっと気になるところ。

しかも糖尿病が進行している場合にはちょっとした傷が深刻な事態を招く恐れもあるというから、決して無視できる問題ではありません。

  糖尿病だと傷が治りにくいのは何故?

ある程度進行した糖尿病になると、ちょっとした傷でも治りにくくなってきます。

その理由は糖尿病の血流障害によるもので、高血糖によってドロドロになった血液は全身に行き渡りづらく、傷ができても治すために必要な血液の量が足りず傷が治りにくいという状況が起き、この傾向は特に心臓から離れた足に顕著です。

血液自体が行き渡りづらい上に高血糖状態だと傷を治すために必要な白血球や血小板、酵素などの働きも弱まり膿みやすくなるという特徴があります。

糖尿病というのは血液や血管に大きな異常をきたす病気なので、高血糖の場合血液に含まれる白血球などの働きによって治る傷はどうしても治りにくくなってしまいますし、また免疫力の低下から感染症にかかりやすくなってしまいます。

この事から糖尿病患者は切開するような手術の際危険が伴い、事前に血糖コントロールが必要になる場合もあります。

■高血糖状態だと傷に十分な血液が行き渡らず治りにくくなる
■血液の傷を治す力や菌に対抗する力も弱まるため感染症などにかかりやすい

  最悪の場合足を切断する可能性がある糖尿病

進行した糖尿病にかかり高血糖状態が続くと傷が治りにくくなるばかりか免疫機能の低下によって細菌への抵抗力も落ち膿みやすくなります。

それでも傷の存在を認識ししっかりと対応すれば時間はかかってもちゃんと治癒しますが、これが最も問題になるのは3大合併症のひとつである糖尿病性神経障害が進行している場合です。

神経障害が進行すると足や手など心臓から離れた部位の神経が鈍くなり、常にしびれを感じていたり痛みを感じない状態になり傷の存在に気付きにくくなります。

健康な人なら靴擦れ程度の傷でもしっかりと痛みを感じ、絆創膏などでそれをかばいながら生活する事で自己治癒力により数日で治るでしょう。

しかし糖尿病性神経障害が進んだ方だと痛みを感じないため靴擦れが起きても存在に気付かず普段どおりの生活をしてしまい傷が悪化しがちで、その上傷の治りにくさや免疫機能の低下により感染症が起こりやすい状態であるため、最悪壊疽が起きます。

壊疽とは簡単に言えば細胞が死滅し患部が腐っている状態で、それすら気づかずに放置してしまうと壊疽の範囲はどんどん広がり最悪のケースでは足の切断を余儀なくされます。

重度の糖尿病になると小さな傷でも治りづらく、神経障害を発症していると最悪の事態が引き起こされる場合もあるのです。

■糖尿病性神経障害が発症していると小さな傷でも馬鹿にできない
■足の切断という最悪の事態を避けるためにも早期の治療を

  高血糖状態は命の危険に晒される事も

糖尿病が進行すれば傷が治りにくい事に加え合併症の神経障害によって傷の存在にすら気づかず最悪の場合足の切断にいたります。

そうなると寝たきりに近い状態を余儀なくされ、生存率も目に見えて悪くなってきます。

傷の治りにくさは手術にも大きな影響を及ぼし、事前に手術する事が分かっているなら血糖コントロールなどある程度の対応が出来るものの、何かしらの原因によって緊急手術となった場合は健康な人に比べ様々な面で不利が生じます。

それは糖尿病による傷の治りにくさに加え、動脈硬化によるものであったり脱水症状であったりと多岐に渡り、命の危険に晒されている状況では糖尿病が命取りになる場合も。

そういった事を避けるためには糖尿病にならない事、なってしまった場合はしっかりと血糖コントロールを行う事が重要になります。


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