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糖尿病患者の寿命はどのくらい?


  糖尿病患者の寿命は平均して10年短い

糖尿病患者の寿命は? 日本の全国民の6人に1人が糖尿病もしくはその予備群となっており、成人のみを対象にするとその割合は4人の1人ともいわれ、もはや“国民病”といっても過言ではない糖尿病。

それだけ多くの方が患っている糖尿病ですが、糖尿病になると寿命は短くなってしまうのでしょうか?

これについては様々な調査機関や研究機関が調査を行っており、結論から書くと糖尿病患者は健康な人に比べ寿命は平均して10年ほど短くなるとされています。

糖尿病は一度発症してしまうと完治が難しい病気だけに、糖尿病もしくはその疑いがある方にとっては非常に気になる寿命との関係について取り上げていきたいと思います。

  糖尿病で死ぬ事はない?

糖尿病を患っている方の平均寿命が短い事は様々な調査で明らかになっているものの、「糖尿病で死亡」なんて話を聞いた事がないと思いませんか?

そう、糖尿病で人が死ぬ事はないのです

そう聞くと「糖尿病は寿命が10年短くなるんじゃないの?」という疑問が湧いてきますが、これにはちょっとしたカラクリがあって、糖尿病が直接の死因にはならないものの、進行した糖尿病が引き起こす様々な合併症が寿命を縮めるのです。

つまり血糖値が高い事によって直接死に至る事はないものの、高血糖がもたらす腎不全や心疾患、脳卒中などが死に繋がる事になります。

■糖尿病が直接の原因で死に至る事はない
■進行した糖尿病が引き起こす様々な合併症によって寿命が短くなる

  寿命に影響を及ぼす糖尿病の合併症

では具体的にどういった糖尿病の合併症が寿命に影響を及ぼすのでしょうか?

糖尿病自体は膵臓のインスリン分泌機能低下やインスリン抵抗性による効きの低下によって血液中のブドウ糖濃度が高い状態になってしまう病気で、これ以上でもこれ以下でもありません。

しかし糖尿病によって高血糖状態が続くと動脈硬化が進んだり血管が詰まりやすくなったり、また血液自体が全身に行き渡りにくくなったりと血管に重大な悪影響を及ぼし、それが様々な合併症を引き起こすのです。

命に直結する合併症として代表的なものは血管が詰まる事によって起こる心筋梗塞脳梗塞、脆くなった血管が破れる脳出血など、日本の死因の上位を占める病気と同様ですが、糖尿病ではこれらのリスクが高まります。

また、免疫力の低下から近年脳卒中を抜いて死因3位になった肺炎のリスクも高まります。

糖尿病の3大合併症といわれるものの内「糖尿病性腎症」は進行すると腎不全を引き起こし、場合によっては死に至る怖い合併症ですが、腎機能が低下し人工透析を受けている方の4割は糖尿病患者といわれるように糖尿病から人工透析にまでなってしまう方は非常に多いのが実情です。

ここまで、糖尿病の合併症で死に至るものをいくつか挙げてきましたが、これらは代表的なものに過ぎず、高血糖による血管へのダメージや免疫力低下は様々な病気を引き起こし命を脅かします。

■命に関わる糖尿病の合併症で代表的なものは心疾患や脳卒中
■糖尿病性腎症は腎不全により寿命を大幅に縮める可能性がある

  糖尿病だから必ず寿命が短くなるわけではない

糖尿病が直接の原因であろうが間接的な原因であろうが、糖尿病を患えば平均して10年寿命が短くなるのは間違いなく、糖尿病の方の中には絶望を感じる人もいるかもしれませんが、これはあくまでも全糖尿病患者の「平均」です。

平均という事は糖尿病が引き起こす合併症により寿命が20年短くなってしまう方もいれば、まったく短くならない人もいるという事。

一口に「糖尿病」といっても治療を行わず高血糖状態を放置している方もいれば、しっかりと血糖コントロールに取り組み正常な血糖値を維持している方もおり、その姿勢がもたらす予後の差は非常に大きなものになります。

上でも触れたように糖尿病で怖いのは高血糖による血管へのダメージであり、裏を返せば高血糖状態を改善し正常な血糖値を維持できれば何も怖い事はない病気でもあります。

そして糖尿病はしっかり管理すれば正常な血糖値を維持する事が出来る病であり、それは早期に発見・治療を行う事でより容易になりますから、定期的な健康診断、医師監修のもとしっかりとした治療を行う事が重要です。

糖尿病は治療・予防共に生活習慣が何より大事で、放っておけば寿命は10年どころか20年短くなってもおかしくないものの、しっかりと治療し血糖値をコントロールすれば健康な方と遜色ない寿命を全うできる事を忘れないで下さい。


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