ホーム >  血糖値を下げる食事療法 >  野菜を先に食べる事は糖尿病治療に効果的?

野菜を先に食べる事は糖尿病治療に効果的?


食べる順番を変えると痩せるって本当?

野菜を先に食べると痩せる? 数年前から見聞きするようになった「食事の際は野菜を先に食べると良い」という話。

テレビや雑誌などでもこぞって取り上げられたためご存知の方も多いのではないでしょうか。

それを聞く限り「野菜を先に食べればダイエットになる」「糖尿病治療に繋がる」という受け止め方が出来ますが、それは本当なのでしょうか?

そんなんで痩せりゃ苦労しないよ」という声も聞こえてきそうなこの食べ順ダイエット(?)の真相に迫ってみたいと思います。

野菜を先に食べる事よる糖尿病への効果

食事の際に野菜を先に食べた方が良いという理由はいくつかあります。

まずは先に野菜を食べる事によって胃の中の食物繊維の働きにより後から食べる炭水化物などの糖質の吸収を穏やかにするというものが挙げられます。

糖の吸収を抑え緩やかにするという事は血糖値の上昇やインスリン分泌量をも抑える事になり、糖尿病予防や治療という観点から非常に有用で、これは城西大学の金本郁夫教授が行った調査でも示されています。

野菜を先に食べると血糖値上昇を抑える

上図のように野菜を先に食べると急激な血糖値上昇やそれに伴うインスリン分泌が抑えられ、高血糖による血管へのダメージはもちろん、インスリン分泌が少なくて済むぶん膵臓の負担も減らす事ができます

糖尿病が気になる方こそ野菜を先に食べるべきなのです。

■野菜を先に食べると血糖値の上昇やインスリン分泌を抑えられる
■糖尿病予防や治療の観点から野菜を先食べる食事法は非常に有用

野菜を先に食べる事によるダイエット効果は?

一方で野菜を先に食べる事によるダイエット効果はどうなのか?

上記のように血糖値の上昇やインスリン分泌を抑える効果があるため、インスリンがブドウ糖を細胞に取り込む量が減りダイエットに繋がるという見方がありますが、これに関しては何とも言えないところではあります。

なぜなら、痩せるか太るかという問題は摂取カロリーと消費カロリーによって決まる事がほとんどで、摂取カロリーが同じであれば血糖値やインスリン云々はあまり関係が無いと考えるからです。

インスリンが少なく利きも悪い重度の糖尿病では糖を吸収できず食べても食べても痩せていく事を考えればこれらも無関係ではないものの、野菜を先に食べる事による効果はさほど大きくないと見るべきです。

一方、野菜を先に食べる事によって一定の満腹感が得られその後のおかずやご飯の量が減るのであればダイエット効果が見込めることになります。

ただ、それだとすでに食卓にご飯が用意されている場合は残す事になってしまいますので、まずは野菜を食べた上でお腹の空き具合を見てご飯とおかずの量を決めるという方法が理想的なのかもしれません。

■野菜を先に食べても食事量が同じならダイエット効果はあまり見込めない
■野菜で一定の満腹感を得た上でご飯とおかずを食べればダイエットに繋がる

糖尿病の有無に関わらず野菜は先に食べるべき

ここまで野菜を先に食べる事による効果について書いてきましたが、この見方に懐疑的な方も少なからずいらっしゃるのも事実です。

そもそもこの食事法は少量の野菜では効果を発揮せず、しっかりとした効果を望むなら50~100gくらいの野菜を先に食べる必要があります

少量の野菜ではほとんど効果が出ない事も十分考えられますから野菜が嫌いな人やあまり食べない人は「意味無いじゃん」と感じるかもしれません。

しかし少なくとも野菜を先に食べる事によるデメリットは何もありません

「空腹の時にご飯とおかずをガッツリ食べたいんだよ」というのであれば止めはしませんが、少しでも健康に気を使う方であれば野菜を先に食べる程度の事は負担でもなんでもないはずです。

野菜を先に食べるだけで怖い糖尿病の予防や治療に繋がる可能性があるなら、こんなに楽な事はないと私は考えます。

その時々によって野菜の量が少なかったり全く無かったりといった事もあるでしょうが、少量でも多少の効果は見込めるかもしれませんし、何よりこれといったデメリットもないわけですから、ぜひ「必ず野菜を先に食べる」という事を習慣付けてみて下さい。


血糖値を下げダイエット効果もあるSGLT2阻害薬

血糖値降下・ダイエット効果があるSGLT2阻害薬フォシーガ これといった自覚症状がないままじわじわと血管を蝕み続ける糖尿病。それだけに健康診断などで血糖値やHbA1cの高さを指摘されても放置している人は驚くほど多く存在するのが実情。

糖尿病治療は本来であれば食事療法と運動療法を軸に、補助としてインスリン注射や経口薬を用い血糖値を正常値もしくはそれに近い数値での安定を目指します。

そうすることで体重の減少・維持と血糖値・HbA1cの効果が望めるから。しかし現実問題として食事制限や運動療法は決して楽なものではなく、またそれを一生続けなければならないという終わりなき苦行でもあります。

そういった背景に加え、受診するのが面倒くさい、行くたびに医師に「痩せなさい」と言われる…などの理由から病院から足が遠のいている人も多いのではないでしょうか。

しかし、当サイトで口を酸っぱくして述べているように、糖尿病は様々な合併症を引き起こす極めて恐ろしい病気です。血糖値が高い状況はもちろん、糖尿病リスクを高める肥満も放置するべきではありません。

もしどうしても病院に行きたくない場合は、個人輸入代行業者を通じ、日本でも処方されているSGLT2阻害薬「フォシーガ」を購入するという方法も。

SGLT2阻害薬は血液中の糖を積極的に尿と一緒に排出するという画期的な糖尿病治療薬。

従来の経口薬のように細胞内に糖を取り込むインスリンに頼ることなく血糖値を下げられるため、1日250~400kcal相当のダイエット効果があることが複数の臨床試験で実証されています。

それだけに健康な人がダイエット目的で使用する事例が後を絶たないほど。

本来であれば医療機関を受診し、適切な治療と指導を受けたうえで治療薬を処方してもらうべきところ。しかしそれができないようであれば、最低でもフォシーガなどで血糖値や体重の低減を図ってほしいと感じています。

SGLT2阻害薬フォシーガの詳細

糖尿病の治療薬・健康食品

あわせて読みたい関連記事