菊芋に多く含まれるイヌリンが血糖値を下げる
菊芋(キクイモ)って何?
「菊芋」と言われてもピンとこない方も多いかもしれませんが、菊芋(キクイモ)はその辺の空き地などにも群生している非常にポピュラーな植物で、上図のようにコスモスのような黄色い花を咲かせます。
健康食品として使われるのは菊芋の球根…といいますか「芋」といいますか、とにかく球根部分を使用します。
菊芋に多く含まれる「イヌリン」は血糖値の上昇を抑える効果や下げる効果があるとされていますが、どういった作用によるもので、どういう摂り方をすればよいのでしょうか。
菊芋が血糖値を下げる作用とは
菊芋に含まれる多糖類のイヌリンは、“多糖類”といえど人はこれを分解する酵素を持っていないので腸内で吸収される単糖類まで分解されることがなく血糖値を上昇させることはありません。
また水溶性食物繊維の一種でもあるため小腸での糖質の吸収を阻害する効果があり、血糖値の上昇を抑えたり緩やかにしたりする効果があり、これが「イヌリンが糖尿病に良い」とされる大きな理由になっています。
イヌリンは腸内で善玉菌の栄養源になるこるため腸内環境を整える効果も期待でき、オリゴ糖などと並び「プレバイオティクス」の条件を満たす理想的な食品となっています。
ちなみにこのプレバイオティクスとは…
- ■胃や十二指腸など消化管上部で分解・吸収されない
- ■乳酸菌やビフィズス菌など大腸の善玉菌の選択的な栄養源となり増殖を促進する
- ■大腸の腸内フローラを改善し、それを維持する
- ■健康の増進維持に役立つ
腸内環境と糖尿病にはあまり関連がなさそうに感じるかもしれませんが、近年は腸内フローラの乱れから腸内細菌が血液中に移行することでインスリン抵抗性をもたらし高血糖に繋がる可能性があることも分かってきています。
これらのことから菊芋に豊富に含まれるイヌリンは血糖値の上昇を抑えるとともに腸内環境の改善にも寄与する糖尿病にとって理想的な食品といえるのです。
■水溶性食物繊維であるため小腸での糖質の吸収を抑え血糖値の上昇を抑制
■イヌリンは善玉菌のエサとなるプレバイオティクスで腸内環境を改善
菊芋の健康食品は色々ある
糖尿病にとって理想的な成分であるイヌリンを豊富に含む菊芋。糖尿病への効果はもちろん、食の欧米化などによって近年乱れがちな腸内環境や腸内フローラの改善も期待できるため様々な健康食品が販売されています。
中でも代表的なのがサプリメントで、菊芋に含まれるイヌリンを効率よく摂取できます。
血糖値の上昇を抑える食品はサラシアや桑の葉など様々ありますが、イヌリンはそれにプラスして腸内環境を整えるという大きなメリットもあります。
腸内環境の改善は免疫力にも直結するとあり健子にとって非常に重要な要素なので、糖尿病の治療や予防のみならず総合的な健康を目指すという意味でもぜひ菊芋やイヌリンを試してみて下さい。
菊芋を使ったサプリメント
■紅菊姫パウダー
菊芋の中でも特に栄養素の豊富な茨城県産の紅菊姫をパウダー状にした健康食品。
紅菊芋は天然のインスリンと言われるイヌリンを世界で一番多く含む食物であるのはもちろん、抗酸化作用に優れるポリフェノールやビタミンB群、亜鉛、サポニン、ペクチンといった栄養素も豊富に含まれています。
余計なものを一切含まず紅菊芋のみを粉末にした純度100%の紅菊姫パウダー。
■イヌリンプラス
血糖値を下げる効果のあるイヌリンや菊芋、桑葉、サラシアなどに加えナットウキナーゼの血栓を溶かす作用や乳酸菌の腸内環境改善効果などが見込めるサプリメント。
初回限定で2,980円、2回目以降は4,276円とやや高めの値段設定ながら、成分や効果の高さを考えれば納得か。
■菊芋のちから・菊芋の粉
低カロリーでありながら天然のインスリンであるイヌリンを豊富に含む菊芋を99%配合したサプリメントタイプの「菊芋のちから」と、粉末状にした100%菊芋のパウダーでである「菊芋の粉」をラインナップ。
生活に合わせてどんな状況でも飲みやすいサプリメントと料理や食事に使用することで効率よく菊芋を摂取できるパウダーを選択できます。
個人的には「菊芋のちから」に比べ内容量が倍以上にも関わらず価格は約半額の「菊芋の粉」をおすすめします。
血糖値を下げダイエット効果もあるSGLT2阻害薬
これといった自覚症状がないままじわじわと血管を蝕み続ける糖尿病。それだけに健康診断などで血糖値やHbA1cの高さを指摘されても放置している人は驚くほど多く存在するのが実情。
糖尿病治療は本来であれば食事療法と運動療法を軸に、補助としてインスリン注射や経口薬を用い血糖値を正常値もしくはそれに近い数値での安定を目指します。
そうすることで体重の減少・維持と血糖値・HbA1cの効果が望めるから。しかし現実問題として食事制限や運動療法は決して楽なものではなく、またそれを一生続けなければならないという終わりなき苦行でもあります。
そういった背景に加え、受診するのが面倒くさい、行くたびに医師に「痩せなさい」と言われる…などの理由から病院から足が遠のいている人も多いのではないでしょうか。
しかし、当サイトで口を酸っぱくして述べているように、糖尿病は様々な合併症を引き起こす極めて恐ろしい病気です。血糖値が高い状況はもちろん、糖尿病リスクを高める肥満も放置するべきではありません。
もしどうしても病院に行きたくない場合は、個人輸入代行業者を通じ、日本でも処方されているSGLT2阻害薬「フォシーガ」を購入するという方法も。
SGLT2阻害薬は血液中の糖を積極的に尿と一緒に排出するという画期的な糖尿病治療薬。
従来の経口薬のように細胞内に糖を取り込むインスリンに頼ることなく血糖値を下げられるため、1日250~400kcal相当のダイエット効果があることが複数の臨床試験で実証されています。
それだけに健康な人がダイエット目的で使用する事例が後を絶たないほど。
本来であれば医療機関を受診し、適切な治療と指導を受けたうえで治療薬を処方してもらうべきところ。しかしそれができないようであれば、最低でもフォシーガなどで血糖値や体重の低減を図ってほしいと感じています。
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