インスリン注射とサプリメントの併用は問題ない?
予想以上に効果の高いサプリメント
食後の高血糖対策でサラシアや桑の葉といった血糖値を下げる効果のあるサプリメントやお茶を飲んでいる方は多いと思います。
これらのサプリメントは健康食品とあって気軽に扱われやすく「気休め程度」「飲まないよりかはマシ」と考えている人もいるかもしれませんが、サラシアや桑の葉などは公的な機関の調査でも効果が実証されている場合も多く、思いのほかしっかりと効果があります。
そのためサラシアや桑の葉といったサプリメントやお茶は糖尿病予備群や血糖コントロールが比較的上手くいっている方にとっては気軽に血糖値を下げられる非常に心強いものなのですが、一方で気になるのがインスリン注射や薬物療法を行っている人への適用です。
血糖値を下げる強い作用のあるインスリン療法や薬物療法とサラシアや桑の葉といった健康食品の併用は問題ないのでしょうか?
サラシアや桑の葉の血糖値を下げる効果は?
サラシアや桑の葉、菊芋に含まれるイヌリンに代表される血糖値を下げる食品はどの程度効果があるのでしょうか?
これに関しては「→サラシアと桑の葉、どっちの方が効果が高い?」でも詳しく取り上げているのですが、飲む量によっては飲まない場合に比べ食後の血糖値を30~50mg/DL押し下げる効果があることも。
このデータは桑の葉関連の健康食品を販売している会社が自社に都合の良い数値を発表しているわけではなく、国立研究開発法人 農業・食品産業技術総合研究機構の調査結果をそのまま転用しているものなので信頼性は非常に高くなります。
サラシアに関しても小林製薬のサラシア100が特定保健用食品(トクホ)の認定を受けていたりと血糖値を下げる効果は実証されており、これらが気休めではなくしっかりとした血糖値上昇抑制効果があることが分かると思います。
インスリン注射や薬とサプリメントの併用
サラシアや桑の葉などの効果が思いのほか大きいということは、インスリン療法や薬物療法を行っている人にとっては低血糖を誘発しかねない懸念が生まれると思います。
特にインスリン注射は使い方を間違えると低血糖を引き起こし意識を失ってしまう方もいるほどなので、サプリメントを併用することによる血糖値上昇抑制の相乗効果は無視できないところです。
ただ、これらの健康食品は厳密には「血糖値を下げる」というより「血糖値の上昇を抑える」という表現が正しく、サラシア100のトクホ認定に関わる食品安全委員会の調査でも「血糖値が高い人には抑制効果が認められたものの、血糖値が高くない人にはその効果が認められなかった」とあります。
つまり、基本的にはこれらの健康食品は高くなりすぎる血糖値を抑制する効果はあるものの、低血糖を引き起こすほどの強い作用はないと見るべきで、常識的な量の服用であればインスリン注射や血糖値を下げる薬との併用は問題にならないでしょう。
ただし、血糖値をより多く下げるためにサプリメントやお茶を過剰に摂取している場合は思いがけない低血糖の恐れがあり注意が必要なので、これらの食品を摂る場合は適量を心がけましょう。
■健康食品も過剰に摂取すれば低血糖を引き起こす可能性も
インスリン注射とサプリメントを上手に活用する
多くの場合問題にならないインスリンや経口薬とサプリメントの併用ですが、インスリン療法や薬物療法は適切な血糖値を維持できるよう医師がその人に併せて量をコントロールしているため、サラシアや桑の葉といった健康食品を併用する場合は一応医師に相談してみると安心でしょう。
インスリン療法や薬物療法を行っている方が桑の葉や菊芋といったサプリメントやお茶を利用するもっとも効果的なタイミングは速効性のインスリン注射を打たない間食の前などで、こういった時にこれらの食品を活用すると血糖コントロールにおいて非常に役に立ちます。
自分で血糖値の測定器を用いている方なら分かる人もいると思いますが、インスリン注射や薬物療法を行っていても思うように血糖値が下がらない場合もあるため、こういった場合であれば食前にインスリン注射と併せてサプリメントなどを使用するのも効果的でしょう。
インスリン注射や経口薬ほどの効果はないものの、それなりの血糖値上昇抑制効果があるサラシアや桑の葉といったサプリメント。
上手に活用して血糖コントロールに役立ててください。
サラシアや桑の葉の健康食品
■太田胃散 桑の葉青汁
あの太田胃散が作った桑の葉をメインとした青汁で、血糖値を抑制する効果はもちろんカルシウムやマグネシウム、食物繊維など様々な栄養素を豊富に含んでいるため総合的な健康維持に大いに役に立ちます。
定期コースなら1ヶ月分60袋入りが税込2,268円、1杯約38円と非常にリーズナブルで、2014年の時点ですでに110万杯を売り上げている人気の商品で、当然国産の桑の葉を国内工場で生産しています。
■小林製薬 サラシア100
大手製薬会社である小林製薬のサラシア100は「ネオコタラノール」という特許成分を配合した日本でも数少ないサラシア属植物を使った特定保健用食品(トクホ)です。
それだけにお得な定期コースでも1ヶ月分3,991円と決して安くないものの、大手の製薬会社であることや国が認定するトクホである信頼性の高さを考えれば妥当といえます。
初めての方に限りお試しの15日分が980円と非常にリーズナブルになっていますので、まずはこれでトクホのサラシアを試してみて下さい。
■アグリのしあわせ減糖茶
桑の葉はもちろん、サラシアやゴーヤ、アイスプラント(ピニトール)といった血糖値を下げる効果のある素材を10種ブレンドしたお茶。
1袋20包入りが定期コースで1,602円とお求め安く、2袋の定期コースの場合はたっぷり飲める上に送料も無料、またいつでも休止・中断ができるとあって多くの方が利用しています。
血糖値を下げダイエット効果もあるSGLT2阻害薬
これといった自覚症状がないままじわじわと血管を蝕み続ける糖尿病。それだけに健康診断などで血糖値やHbA1cの高さを指摘されても放置している人は驚くほど多く存在するのが実情。
糖尿病治療は本来であれば食事療法と運動療法を軸に、補助としてインスリン注射や経口薬を用い血糖値を正常値もしくはそれに近い数値での安定を目指します。
そうすることで体重の減少・維持と血糖値・HbA1cの効果が望めるから。しかし現実問題として食事制限や運動療法は決して楽なものではなく、またそれを一生続けなければならないという終わりなき苦行でもあります。
そういった背景に加え、受診するのが面倒くさい、行くたびに医師に「痩せなさい」と言われる…などの理由から病院から足が遠のいている人も多いのではないでしょうか。
しかし、当サイトで口を酸っぱくして述べているように、糖尿病は様々な合併症を引き起こす極めて恐ろしい病気です。血糖値が高い状況はもちろん、糖尿病リスクを高める肥満も放置するべきではありません。
もしどうしても病院に行きたくない場合は、個人輸入代行業者を通じ、日本でも処方されているSGLT2阻害薬「フォシーガ」を購入するという方法も。
SGLT2阻害薬は血液中の糖を積極的に尿と一緒に排出するという画期的な糖尿病治療薬。
従来の経口薬のように細胞内に糖を取り込むインスリンに頼ることなく血糖値を下げられるため、1日250~400kcal相当のダイエット効果があることが複数の臨床試験で実証されています。
それだけに健康な人がダイエット目的で使用する事例が後を絶たないほど。
本来であれば医療機関を受診し、適切な治療と指導を受けたうえで治療薬を処方してもらうべきところ。しかしそれができないようであれば、最低でもフォシーガなどで血糖値や体重の低減を図ってほしいと感じています。
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