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ごぼうの食物繊維とイヌリンが糖尿病に効果


豊富な食物繊維を持つごぼう

ごぼうの食物繊維とイヌリンが血糖値を下げる

とん汁やきんぴらごぼうでよく使われるイメージのあるごぼう。

いかにも筋張った食感は否が応でも食物繊維の存在を意識することになり、実際ごぼうにはリグニンやセルロースといった食物繊維が豊富に含まれています。

ただ、その繊維質な固さや独特の土臭さが苦手な人も多く必ずしも万人受けする食材ではないものの、豊富な食物繊維は急激な血糖値の上昇を抑えるのに有効ですし、その他にも様々な健康成分が含まれているのです。

「まずいから…」と敬遠するにはあまりにももったいないごぼうの成分や、血糖値への作用について詳しく取り上げてみたいと思います。

ごぼうに含まれる豊富な食物繊維

ごぼうには食物繊維が豊富に含まれており、その食感から腸内でもほとんど溶けない不溶性食物繊維を多く含んでいそうですが、実は水溶性食物繊維もしっかり持っているバランスの良い食品です。

不溶性食物繊維は腸内で膨らみ腸の蠕動(ぜんどう)運動を促すことによって便通を良くするとともに、腸内の有害物質をからめとり排出させる働きがあり、ごぼうに含まれる不溶性食物繊維はリグニンやセルロースになります。

一方、水溶性食物繊維は腸内でドロドロになり、糖質は脂質を包み込むため血糖値の上昇をゆるやかにするため糖尿病の対策や予防に効果的です。

ごぼうに含まれる水溶性食物繊維は「イヌリン」で、これが多く含まれる菊芋は糖尿病対策として広く使われる健康食品。

それほど効果のあるイヌリンとはどういったものなのでしょうか?

■ごぼうにはリグニンやセルロースなど食物繊維が豊富
■ごぼうに含まれる水溶性食物繊維は菊芋にも多く含まれるイヌリン

ごぼうに含まれるイヌリンの効果

ごぼうに含まれるイヌリンは「水溶性食物繊維」というくくりになりますが、多糖類でもあります。ただ多“糖”類といっても人間にはイヌリンを分解する酵素を持っていないので、腸が吸収できる単糖類まで分解されることはなく血糖値を上げることはありません。

当然イヌリンは水溶性食物繊維ですから小腸での糖の吸収を抑制し血糖値の上昇を抑える効果があります。

またイヌリンの特徴として「プレバイオティクス」というものがあり…

  • ■胃や食道、十二指腸など消化管上部で分解・吸収されない
  • ■乳酸菌やビフィズス菌など大腸の善玉菌の栄養源となり増殖を促進する
  • ■大腸の腸内フローラを改善・維持することで健康の増進維持に役立つ

…このような効果が期待できます。

近年では腸内フローラの乱れによって腸内細菌が血液中に移行し、それがインスリン抵抗性となってインスリンの効き目を弱くしてしまうことが分かってきており、そういった意味でもごぼうに含まれるイヌリンは糖尿病に効果的なのです。

■ごぼうに含まれるイヌリンは腸内環境や腸内フローラを改善する
■腸内フローラの乱れは血糖値上昇に繋がるためイヌリンが役立つ

ごぼうの効果的な食べ方

ごぼうは泥付きで売られている場合も多く、多くの方はそれを洗い流したうえで包丁の背やピーラーを使って皮をむくと思いますが、ごぼうの旨味や栄養素、糖尿病に良いイヌリンは皮と身の間や皮自体に多く含まれているので、できる限り残したいところ。

売られている状態で泥がしっかり落とされているものは機械で皮もむいていることが多いためさっと洗ってそのまま使うようにし、泥付きのものはしっかりと泥を洗い流した上でたわしで軽くこする程度が理想です。

ごぼうは洗ったそばから、身を切ったそばから黒くなっていきますが、それはアクではなくポリフェノールが染み出たもの。

昔からごぼうは切ったら数分~数十分水にさらすのが一般的だったものの、近年は栄養が逃げるため水にさらす時間を短くすることを推奨している場合が多くなっています。

ただ、短い時間でも水にさらせばその水に色が付くように確実に栄養素は逃げてしまうため、私はごぼうの栄養素を余すことなく摂取するためにも基本的に水にさらすことはせず切ってそのまま調理するようにしています。

豊富な食物繊維を持ちポリフェノールやタンニンなど抗酸化作用のある栄養素など体に良いものを多く含むごぼう。糖尿病の改善や予防はもちろん、アンチエイジングや健康のためにも積極的に取り入れたいところです。

ごぼう、イヌリンを使った健康食品

■粉末ごぼう茶 恵巡美茶

恵巡美茶は100g中に含まれる食物繊維の量がごぼうの約9倍と非常に豊富に含んだごぼう茶で、使われるごぼうはすべて農薬を一切使用しない有機栽培です。

今ならごぼう茶5包に青汁5包が付いて送料無料の税込500円で試すことができますので、血糖値が気になる方はもちろん腸内や血管、肌などのアンチエイジングに興味がある方も是非試してみて下さい。


■紅菊姫パウダー

菊芋の中でも特に栄養素の豊富な茨城県産の紅菊姫をパウダー状にした健康食品。

紅菊芋は天然のインスリンと言われるイヌリンを世界で一番多く含む食物であるのはもちろん、抗酸化作用に優れるポリフェノールやビタミンB群、亜鉛、サポニン、ペクチンといった栄養素も豊富に含まれています。

余計なものを一切含まず紅菊芋のみを粉末にした純度100%の紅菊姫パウダー。


■イヌリンプラス

血糖値を下げる効果のあるイヌリンや菊芋、桑葉、サラシアなどに加えナットウキナーゼの血栓を溶かす作用や乳酸菌の腸内環境改善効果などが見込めるサプリメント。

初回限定で2,980円、2回目以降は4,276円とやや高めの値段設定ながら、成分や効果の高さを考えれば納得か。



血糖値を下げダイエット効果もあるSGLT2阻害薬

血糖値降下・ダイエット効果があるSGLT2阻害薬フォシーガ これといった自覚症状がないままじわじわと血管を蝕み続ける糖尿病。それだけに健康診断などで血糖値やHbA1cの高さを指摘されても放置している人は驚くほど多く存在するのが実情。

糖尿病治療は本来であれば食事療法と運動療法を軸に、補助としてインスリン注射や経口薬を用い血糖値を正常値もしくはそれに近い数値での安定を目指します。

そうすることで体重の減少・維持と血糖値・HbA1cの効果が望めるから。しかし現実問題として食事制限や運動療法は決して楽なものではなく、またそれを一生続けなければならないという終わりなき苦行でもあります。

そういった背景に加え、受診するのが面倒くさい、行くたびに医師に「痩せなさい」と言われる…などの理由から病院から足が遠のいている人も多いのではないでしょうか。

しかし、当サイトで口を酸っぱくして述べているように、糖尿病は様々な合併症を引き起こす極めて恐ろしい病気です。血糖値が高い状況はもちろん、糖尿病リスクを高める肥満も放置するべきではありません。

もしどうしても病院に行きたくない場合は、個人輸入代行業者を通じ、日本でも処方されているSGLT2阻害薬「フォシーガ」を購入するという方法も。

SGLT2阻害薬は血液中の糖を積極的に尿と一緒に排出するという画期的な糖尿病治療薬。

従来の経口薬のように細胞内に糖を取り込むインスリンに頼ることなく血糖値を下げられるため、1日250~400kcal相当のダイエット効果があることが複数の臨床試験で実証されています。

それだけに健康な人がダイエット目的で使用する事例が後を絶たないほど。

本来であれば医療機関を受診し、適切な治療と指導を受けたうえで治療薬を処方してもらうべきところ。しかしそれができないようであれば、最低でもフォシーガなどで血糖値や体重の低減を図ってほしいと感じています。

SGLT2阻害薬フォシーガの詳細

糖尿病の治療薬・健康食品

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