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病院で行う糖尿病検査や治療の流れとは?


健康診断で血糖値が高かったらすぐに病院に

病院での糖尿病治療 そんな健康診断で血糖値やHbA1cの値が高い場合どうしますか?

血糖値やHbA1cは比較的放置されやすい数値で、健康診断の結果基準を超え「要治療」となっても受診しない人、受診はしたけど治療を行っていない人の割合は全体の4割に上るという調査結果もあります。

私の周囲にも高血糖や糖尿病を甘く見ている人が多く、「糖尿病は怖いからちゃんと治療しな」と言っても聞く耳を持ちません。

しかしそれは脅しではなく糖尿病は放置すれば本当に怖い病気なので、検査で血糖値やHbA1cの値が引っかかったら直ちに病院を受診すべきです。

病院ではどんな治療が行われるのか分からず不安」という方もいらっしゃると思いますので、ここでは具体的に病院でどういった検査・治療が行われるのか見ていきます。

糖尿病の疑いで病院を受診したらまず行われる事

糖尿病で受診するべき科は「内科」で、「糖尿病内科」や「代謝内科」など糖尿病に特化した科があるのであればそちらを受診し、健康診断で血糖値やHbA1cに異常が認められている場合、まずは尿検査と血液検査が行われるでしょう。

状況に応じて後日再び血液検査が行われ糖尿病の有無を診断する場合があり、75g経口ブドウ糖負荷試験(OGTT)を行い血糖値の推移やインスリン分泌能を調べる事もあります。

これらの結果から下記の基準に当てはめ糖尿病であるかどうかを診断する事になります。

糖尿病の診断基準

空腹時血糖値が126mg/DL以上でHbA1cが6.5%を超えると糖尿病と診断され、血糖値のみが126mg/DLを超えている場合は「糖尿病の疑いがある」として再検査を行い、そこでも血糖値が126mg/DL以上であった場合は糖尿病となります。

■糖尿病は内科や糖尿病科、代謝内科などを受診する
■空腹時血糖値が126mg/DL以上、HbA1cが6.5%以上だと糖尿病と診断

糖尿病やその予備群と診断されたら

一口に糖尿病と診断されると言っても血糖値130mg/DL程度でギリギリ糖尿病である場合から300、400もある危険な状態である場合もあり、それによって対応は変わってきます。

軽度や早期の糖尿病や予備群であれば食事療法や運動療法で血糖コントロールを行う事になり、糖尿病専門医では栄養士などによる食事の指導などを受ける事になります。

空腹時血糖値が160mg/DLを超える場合やHbA1cが8.4%以上、もしくは食事療法や運動療法では思うように血糖値が下がらない場合は経口薬による薬物療法が用いられます。

空腹時血糖値が200mg/DL、随時血糖値が300mg/DLを超える水準になったり、経口薬を用いても血糖値が下がらない場合は速やかに血糖値を下げると共に膵臓の負担を減らすためにインスリン注射を用いた治療法が視野に入ってきます。

HbA1cが10%を大きく超えていたり血糖値が300mg/DL以上を示すようだと、詳しい病状を調べ合併症の有無などの検査を行いつつ厳格な治療を行うために即入院を言い渡されるケースもあります。

糖尿病の進行具合に関わらず食事療法と運動療法は絶対に欠かせず、これをしっかり行わなければいくら薬物療法やインスリン療法を行っても合併症のリスクは高くなります。

■糖尿病治療の基本は食事療法と運動療法
■HbA1cや血糖値が著しく高い数値を示す場合は即入院を勧められる場合も

少しでも治療を楽にするために

健康診断で基準値をオーバーしていても、レントゲンなどの影とは違い直ちに命に直結する事はないためついつい放置しがちな血糖値やHbA1c。

確かに糖尿病は放置していても合併症が出てくるまで5~10年ほどかかる場合がほとんどですが、進行すると失明や人工透析、下肢切断を引き起こす3大合併症をはじめ、心筋梗塞や脳梗塞、肺炎など様々な病気のリスクを有意に高める恐ろしい病気です。

また放置して悪化させると、いざ治療を始める時には厳密な食事の管理やインスリン注射など生活の質を下げ自由を奪う結果になってしまいます。

一方、軽度や初期、予備群の段階で治療を始めれば血糖コントロールは容易になり飲酒やある程度自由な食生活も確保できるでしょう。

好きなものも食べられず様々な合併症に苦しむ将来を回避するためにも、血糖値やHbA1cの数値に異常が見られた場合すぐに医療機関を受診するようにして下さい。


血糖値を下げダイエット効果もあるSGLT2阻害薬

血糖値降下・ダイエット効果があるSGLT2阻害薬フォシーガ これといった自覚症状がないままじわじわと血管を蝕み続ける糖尿病。それだけに健康診断などで血糖値やHbA1cの高さを指摘されても放置している人は驚くほど多く存在するのが実情。

糖尿病治療は本来であれば食事療法と運動療法を軸に、補助としてインスリン注射や経口薬を用い血糖値を正常値もしくはそれに近い数値での安定を目指します。

そうすることで体重の減少・維持と血糖値・HbA1cの効果が望めるから。しかし現実問題として食事制限や運動療法は決して楽なものではなく、またそれを一生続けなければならないという終わりなき苦行でもあります。

そういった背景に加え、受診するのが面倒くさい、行くたびに医師に「痩せなさい」と言われる…などの理由から病院から足が遠のいている人も多いのではないでしょうか。

しかし、当サイトで口を酸っぱくして述べているように、糖尿病は様々な合併症を引き起こす極めて恐ろしい病気です。血糖値が高い状況はもちろん、糖尿病リスクを高める肥満も放置するべきではありません。

もしどうしても病院に行きたくない場合は、個人輸入代行業者を通じ、日本でも処方されているSGLT2阻害薬「フォシーガ」を購入するという方法も。

SGLT2阻害薬は血液中の糖を積極的に尿と一緒に排出するという画期的な糖尿病治療薬。

従来の経口薬のように細胞内に糖を取り込むインスリンに頼ることなく血糖値を下げられるため、1日250~400kcal相当のダイエット効果があることが複数の臨床試験で実証されています。

それだけに健康な人がダイエット目的で使用する事例が後を絶たないほど。

本来であれば医療機関を受診し、適切な治療と指導を受けたうえで治療薬を処方してもらうべきところ。しかしそれができないようであれば、最低でもフォシーガなどで血糖値や体重の低減を図ってほしいと感じています。

SGLT2阻害薬フォシーガの詳細

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