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糖尿病は一生治らない不治の病なのか?


  糖尿病は一度なってしまったら一生治療が必要?

糖尿病の一生治らない不治の病?

何かしらの病気になると誰しもが少なからず不安を抱えるもの。特に治療期間が見えない場合「いつ治るのだろう?」と、その不安やストレスは大きなものになります。

糖尿病もまたその典型で、病状によって薬物療法やインスリン療法が取られ、基本的な治療のベースは食事療法と運動療法がメインとなりますが、「このくらい治療を続ければ治るでしょう」と告げられることはまずないはずです。

治療に先が見えないと途中で挫折してしまったり大きな不安を感じたりとモチベーションの維持に苦慮してしまうもの。

「完治させることは難しい」とも言われる糖尿病は一生治らない不治の病なのでしょうか。

  なぜ糖尿病になってしまう原因

糖尿病という病気は端的に言ってしまえば「血糖値の高い状態が続く」もので、その原因は大きく分けて以下の2つになります。

  • ■膵臓のインスリン分泌能が衰えている
  • ■インスリン抵抗性によってインスリン自体の効きが悪い

インスリンは血糖値を下げる唯一のホルモンで、これを作り出す器官は膵臓のみであるため人間が持つ血糖値を下げる機能は膵臓に依存しています。

一方、インスリンの効きを悪くしてしまうインスリン抵抗性は様々な要因が絡んでいるものの、その最たるものは肥満による脂肪細胞の肥大によって生み出される「腫瘍壊死因子アルファ(TNF-α)」や「遊離脂肪酸」といった物質。

これらの存在がインスリン抵抗性となる上に肥満は食生活や生活習慣が乱れて起こるため、糖尿病のリスクは跳ね上がります。

これ以外にも歯周病など様々な要因がインスリン抵抗性になるものの、これらに関しては原因を改善すれば抵抗性も改善される場合が多く、「糖尿病は治らない」とされる理由はやはり膵臓にあります。

■インスリン抵抗性は肥満や歯周病など様々な要因で生まれる
■インスリン抵抗性自体は原因を取り除けば改善する

  糖尿病が完治しない理由は?

一方血糖値を下げる唯一のホルモンであるインスリンを作っている膵臓はどうか?

暴飲暴食などによって過度にインスリンを分泌しているとやがて膵臓の中のランゲルハンス島β細胞は疲弊しインスリン分泌能は落ちてきます。

これは食生活や生活習慣を改めたり、インスリン注射を使用したりしながら膵臓を休ませればある程度は回復するものの、それは例えれば元々100あった機能が暴飲暴食で50にまで落ち、改善に努めれば80くらいまで回復するイメージといえば分かりやすいでしょうか。

酷使された膵臓ではβ細胞は徐々に破壊・死滅し、これは基本的に元に戻ることはないのです。

膵臓機能の一定の回復が見込めるとはいえ、それは比較的早期に食事療法や運動療法を取り入れ血糖コントロールをおこなった場合に限り、進行してしまった糖尿病では膵臓の回復も見込めません。

比較的早期の糖尿病であっても一度疲弊・死滅してしまった膵臓の機能を健康な人と同じレベルに戻すことは困難なので、それ以上悪化させないために半永久的な血糖コントロールが必要となってしまうのです。

これは重度であればあるほど顕著で、糖尿病の治療というのは「治す」というよりは「現状より悪化させない」という側面が強くなります。

■一度インスリン分泌能が落ちてしまった膵臓は完全に回復しない
■糖尿病治療は今ある膵臓の機能を維持し合併症を進行させないためのもの

  糖尿病と上手に付き合っていく

現代の医学では糖尿病の完治は難しいのが現状です。

しかし早期での治療をおこなえば、普通の人と同じ生活は無理でもそれに近いところまで持っていくことは可能ですし、将来根本的な治療法が確立した時には完治の可能性も考えられるでしょう。

一方糖尿病を放置し悪化してしまえば、より厳密な食事療法と血糖コントロールが一生涯必要となってしまいます。

ただ、血糖コントロールが順調に行われ血糖値やHb1Acの値が正常値に近いところで維持されていれば様々な合併症発症や悪化のリスクは大きく減少し、食事以外では普通の人と変わらない生活を送ることができます。

完治はしないが寛解(病状が収まり安定している状態)は可能なのが糖尿病。

糖尿病は一度なってしまうと一生付き合っていく必要がありますが、早期にしっかり治療に取り組み良好な血糖コントロールが行えていれば進行や合併症のリスクはほとんど無くなり寿命も健康な人と同じレベルまで持っていくことが可能です。

そのためにも糖尿病の予防や早期の治療を心がけるようにして下さい。

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